高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2018
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for Parent 2018東京家政大学/東京家政大学短期大学部1881年設立の「和洋裁縫伝習所」を前身として1949年創立。東京・板橋キャンパスに家政学部(6学科)と人文学部(3学科)の2学部、短期大学部(2科)を持つ。2016年度より埼玉県の狭山キャンパスに看護学部と子ども学部の2学部2学科を開設。2018年4月には看護学部を改組して健康科学部(看護学科・リハビリテーション学科)を開設した。(上記写真は狭山キャンパス。広大で緑豊かな落ち着いた環境。)●DATA東京都板橋区加賀1-18-1/埼玉県狭山市稲荷山2-15-1TEL03-3961-5228(アドミッションセンター)http://www.tokyo-kasei.ac.jp/URL37女性のあり方も学びも時代とともに変化し続ける「新しい時代に即応した学芸技能に秀でた女性の育成」という理念の下、東京家政大学が一貫して育てるのは、高い専門性と女性のしなやかな感性を活かし、人々の幸せや豊かな生活に貢献できるスペシャリストである。4学部12学科と短期大学部2科には、いずれも人の一生を支える学びや研究があり、人の一生に関わる仕事につながっている。これからも東京家政大学は、変わりゆく時代のニーズに応え、発展しながら、常に新しい女性のあり方を広く社会へ提示していく。看護学科(看護学部より改組)、子ども学部子ども支援学科も配置されており、基礎学習の段階から3学科共通や合同の授業も設定されている。また、キャンパスは地域に開かれ、小児科クリニックや保育所、障がいのある子どもたちが活動する放課後等デイサービスなどの施設も併設。学科や専門領域の垣根を越え、お互いの職業の特性を把握しながら共に学ぶことも、実際の現場で知識や技術を学び、責任感を養うこともできる環境が狭山キャンパスに整備された。こうした環境の面から、近年ニーズの高まる小児領域のリハビリテーションの人材育成にも期待を寄せられている。大学全体がカバーする専門分野は、教育、保育、栄養、環境、服飾、造形、英語、心理、福祉、看護と多岐にわたり、2018年には「リハビリテーション」がここに加わった。超高齢社会に突入し、医療や介護の需要が増え続けるこれからの時代に、リハビリテーションの専門職である作業療法士と理学療法士が担う役割は大きい。大学では、今年4月に健康科学部リハビリテーション学科を新たに開設し、作業療法学専攻と理学療法学専攻を設置。こころやからだ、生活に障がいがあっても、その人らしく生活することができるよう支えていくセラピストの養成を目指す。狭山キャンパスには、健康科学部池袋・新宿・渋谷からも近い板橋キャンパス。緑豊かで広大なキャンパスは、充実した設備が整った理想的な学びの空間。学生時代に自然と身についたことが、私の基盤になっています1997年家政学部児童学科卒業東京家政大学附属みどりヶ丘幼稚園勤務本村 真弓さん 私は東京家政大学板橋キャンパス内にある附属幼稚園に勤務しています。ここで幼稚園教諭として働く中で、私が持っている子どもたちに対する意識というのは、大学で培われたものが基盤になっているということを実感しました。研修などで、他の幼稚園の先生と接する機会が増えるにつれ、自分の中に根づいているものの大きさに気づくことが多いのです。大学時代、今に活きる創造力や多くの引き出しを作ってくれたのは、前学長である川合先生の「児童学実習」でした。これは、子どもたちを学校に招いて自分たちで苦労しながら作った保育計画を実践していくという、学生自身が主体的に行う授業です。保育の現場で「遊び」を通して子どもたちの成長を支えていくには、定型的なことだけでなく、子どもたちの状況に合わせて保育を組み立てていくというクリエイティブな要素が必要です。この授業で試行錯誤したことはまさしくそのプロセスを実践することでした。この子どもの反応を見ながら適切な保育を展開するというプロセスは、今もやり続けている私自身の保育の基本です。他にも、子どもたちの内面を見ていくことの大切さや、「人を大切に思う気持ち」を子どもたちに芽生えさせるにはどうすればいいかなど、大学で学んだことが、いろいろなところに生きていると実感しています。

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