高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2018
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3年生2年生1年生3年生2年生1年生3年生2年生1年生 中高一貫校で同じ部活の先輩がW大学の国際教養学部に入学。それをきっかけに、中2のときに第1志望に決めました。でも高校に上がるとき、偏差値でW大の下の大学群にも入れない評点で。3年間で絶対がんばると決意しました。予習・復習をちゃんとやり始め、小テストごとに満点を目指して、1年の1学期は面白いように成績がアップ!でも2学期以降は中学でがんばってた子たちにかなわなくなってきて。勝手に仮想ライバルをつくって「あの子に勝ちたい!」とさらにがんばりました。 2年生からは、朝7時に学校に行って勉強しました。うちの部は2年の秋に引退。運動部の子たちは部活を続けていたので、さらに成績が上がっていきました。けれど、学年末の模試で第1志望はE判定。自分自身の成長は実感できたので気にしませんでした。3年になって運動部の子も引退すると、一緒にがんばることが刺激になりました。 結果的には第1志望の学部はダメでしたが、W大の別の学部に合格!今ではさまざまなことが学べる学部に入ってよかったと思っています。私立大学1年女子(私立高校出身) 中学時代に家族旅行でディズニーワールドに行って以来、「ここで働きたい!」と。父が、私の好きなことを将来に結びつけるように会話してくれる人で、「英語が好き、ディズニーのサービスが好き、接客の仕事が好き、だったら何を学べばいい?」など導いてくれた気がします。 中学3年間を海外で過ごしましたが、地元に帰国子女枠のある高校がなく、必死に勉強して英語教育重視の学校に入りました。もう受験したくなくて、大学は初めから推薦を狙うことに。推薦は1年生の成績から大事なので、がんばって成績も上がっていきました。 けれど2年生になって部活にのめり込んでしまって。運動部なので帰宅したらもうヘトヘトで成績は急降下。部活引退のころ、今の大学の指定校推薦を先生から薦められました。オープンキャンパスで英語の模擬授業を受けて気に入りました。推薦でもTOEIC(R)テスト受験が必須だったので、そこからまた奮起して合格できました! 一度成績が落ちても復活できたのは、ちょっとずつコツコツはやっていたからだと思います。「継続は力なり」だと実感します。私立大学2年女子(私立高校出身) 高校は特進クラスで、入学してすぐいい友達ができました。6人ぐらいの仲間で教え合いながら一緒に勉強していました。1年のころは順調に好成績を維持。けれど、2年になって友達と遊ぶのも楽しくて、わかりやすく中だるみしましたね。一緒に遊んでた子がいい成績を取ると焦ったり、自分も他の子も遊んでるから、原因もわからず成績が乱高下していました。 でも自分にはいつも、いい影響を与えてくれる大人が周りにいました。中学のときの塾の先生が「なんで勉強するのか、目的意識をもたないとダメだ」と教えてくれました。だからいつも「自分は何になりたいかな」と考えていました。父は「勉強しろ」とは言わず、自分がスポーツ推薦で進学して、勉強せずに社会で苦労した話をしてくれていました。高校の進路指導の先生も、成績が落ちてたときも「期待している」と声をかけてくれました。そうした人たちの期待に応えたいと思っていました。 今の大学は第1志望ではありませんでしたが、将来金融関係の仕事につきたくて、学びたいことを学べています。私立大学3年男子(私立高校出身)●ペースはいろいろでも3年間地道に上昇●部活での急降下は、引退後に挽回!●自分もがんばれば周りもがんばる相対的乱高下既に高校生活を体験済みで、大学に進学した先輩たちは、高校時代にどんな成績の変遷をして、何をしていたのでしょう?現在は充実した大学生活を送る3タイプの学生に、ナマの体験を聞きました。43for Parent 2018
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