高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2018
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2020年度(2021年1月)から、現在の「大学入試センター試験(以下センター試験)」が「大学入学共通テスト」に変わります。前ページの数学と国語のテスト問題は、「大学入学共通テスト」の導入の試行調査(プレテスト)として実施されたもので、実際に行われるテストは変更になることも予想されます。それでも驚かれた方は多いのではないでしょうか? 具体的には、下図の変更点のように、国語と数学ではマークシート方式に加え、記述式問題も導入されます。これに伴い、試験時間も従来のセンター試験に対し、国語は80分から100分へ、数学は60分から70分へと長くなることが決まっています。 また、マークシートでも単一選択ではなく、選択肢の中から正解と思うものを複数選んだり、すべて選ぶ問題も出題されます。英語では、これまでの「読む」「聞く」に加えて、「書く」「話す」を含めて四技能について測られることになります。そのために、英検やTOEFL iBTなど、民間の資格・検定試験も活用されます。 このように「大学入学共通テスト」では、今までのように単に知識を問う問題だけでなく、各教科で学んだ知識を相互に関連付けたり、情報を精査して思考したり、自分の考えや思いをもとに表現したりする力が求められてくるのです。「新しいテストはマークシートだけじゃなくなるらしい」ということまでは聞いたことがあるかもしれません。重要なのはテストの形式の変化ではなく、問われる内容そのものが変わってくることです。全教科で読解力が求められ試験時間が長くなる科目もセンター試験と何が変わるか知っておきましょう▶センター試験からの主な変更点※2023年度までは、各大学の判断で共通テストと民間の認定試験(英検、TOEFL iBTなど)のいずれか、または双方を選択利用⦆⇒※国立大学は民間試験とマークシート方式の両方を課すことを決定6for Parent 2018
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