高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2018
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 皆さんはスマホを持つ以前、知りたいことがあったときどうしていたか覚えていますか? スマホが出現してまだ10年弱。当時の生活を思い出せないほどテクノロジーの進歩は速く、我々の生活をいつの間にか一変させてしまいました。 そして今はAIが生活や仕事の場に溶け込もうとしています。AIなどの技術革新により、人間が携わっていた仕事の一部はロボットに取って代わられようとしています。その一方で、IT系やサービス系を中心に、保護者の皆さんが就活していた時代にはなかった新たな業種や職種が次々と現れています。また、観光客だけでなく、コンビニや飲食店で働く外国人を見ることが珍しくなくなってきました。日本の企業のトップや社員にも外国人が増え、グローバル化の波は既に身の回りの社会・地域に押し寄せています。 AI化やグローバル化は今後ますます加速していくと予想されていますが、子どもたちが羽ばたいていくのはそういう社会なのです。 世の中の流れに対応して、企業の動きも激しくなっています。工業化中心の社会だった頃は、他社よりもいいモノを大量に製造し販売することが企業の価値でした。現在はそれだけでなく、知識や情報をもとに、今までにない新しい価値や多様なサービスを生み出すことが重要視されています。モノ今までにない職場や職種で、多様な人とわたりあう社会にコミュニケーション能力や主体性が重要視されてくる子どもたちが大学で学ぶのは、これからの社会で活躍する力をつけるためです。大学入試が変わる理由は、その社会が変化しているからに他なりません。皆さんが生活や職場、ニュースなどで感じている変化が関係してきます。よりによってわが子の時代に変わる理由は?▶選考にあたって特に重視した点 (5つ選択)(2018年4月入社対象)▶これからの働き方・求められる人材に影響を及ぼすと思われる要素日本経済団体連合会「2017年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」より抜粋● 2060年の日本の人口は現在の3分の2に(約9300万人)● 2020年には情報・サービス業は全就業者の約半数に(約3098万人)● 世の中の価値観が「工業化社会」から「知識基盤社会」へ、「競争」から「共創」へ● 優秀な人材は「国」にこだわらず、世界中で活躍● 上司も同僚も外国人であることが珍しくなくなる● 日本のあらゆるところに、世界の人やモノが入ってくる● 技術の進化によって、ビジネスが変わってくる ⇒世界規模で「異業種格闘技戦」が繰り広げられる。  例)コンビニや電気メーカーの銀行参入、コンピュータメーカーの音楽業界参入など8for Parent 2018

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