高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2019
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中間テスト。1学期は成績が少し悪かったからがんばらないと。文理選択どころではなく[1回休み]歴史に興味あるけど数字の成績がいいからとりあえず理系を選択総合的な探究の時間に卒業生の講演を聞く。大学や専門学校の勉強内容や生活を垣間見てやる気アップ![2つ進む]チームプロジェクトの面白さに目覚める。職業人インタビューの話がリアルに蘇る[2つ進む]親戚からどこの大学に行くか聞かれまくり少しうんざり[1つ戻る]部活も忙しいし期末テストもがんばらなきゃで[1回休み]部活にOB・OGが来て、進路のアドバイスをたくさんもらい、やる気もアップ[2つ進む]文理選択の希望を提出1学期の分野調べや職業人インタビュー、オープンキャンパスでわかったことなどと、自分の「好き」や「得意な教科」などをすり合わせて総合的に考え方向性を決める教科・科目とのすり合わせ段階!2年次以降の選択科目も確定しっかりPOINTクリアして文理選択Aタイプみんなと一緒になんとなく文系Bタイプ就職有利そうで理系Cタイプ最終的な意思決定は、保護者の承認も必要になります。署名・捺印をする書類をお子さんが持って帰るはず。2年次以降の教科科目の選択を行うこともあり、一度選択すると途中変更はほぼ不可能。しっかりお子さんと話をしてみてください。領域の調べ学習を行ったり、社会人の講演などから刺激を受けたり。夏休みには、大学などのオープンキャンパスに行くことも奨励されたりします。 埼玉県でトップクラスの進学実績を誇る浦和高校でも、以前は秋以降に行っていた学問領域の調べ学習を、5月から始めたといいます。 「一時期、〝とりあえず理系〞と安易に進んでしまう生徒が増えたため、もっと将来をしっかり考え始める機会を早めに設けようと思ったんです。自分の興味のある・なしに関係なく、グループごとに与えられた学問領域に関して、何を学び、どのような将来につながるのかを調べ、クラスの中で発表します。それによって、さまざまな〝学び〞を知ることができ、視野を広げることができます。並行して、適性診断などによって、自分の特性や得意・不得意なども客観的に考え始めていきます」(進路指導主事・荻原紹夫先生) そのような取り組みを始めたことで、理系に偏っていたコース選択が、文理それぞれに平均して分かれるなど、子どもたちの選択が柔軟になってきたといいます。「選択」というと、とかくどちらが損か得か、いかに効率的に絞るかなどを考えがちですが、最初は視野を広げ、さまざまな情報の中から自分の道を考えていけるかが重要なようです。社会で活躍するために得になる学部ってどこ?科目選択の確認もあるけど、2年生になっても変更できるんでしょ?体育祭とか文化祭とか、遊んでいるだけじゃないの?27for Parent 2019

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