高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2019
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for Parent 2019「やってみる」という学びで地域活性。知識を生きるチカラに変える千葉商科大学 Chiba University of Commerce市川市民の手作り行灯で大学近隣の地域を活性化千葉商科大学に隣接する真間山弘法寺(ままさんぐほうじ)は、1000年以上の歴史を持つ地域のシンボル。昨年7月22日、この真間山弘法寺の石段や境内に色とりどりの行灯が並べられ、夏の夜を彩った。千葉県市川市真間で行われている「真間あんどん祭り」は、近隣5校の小学生などが作った行灯で、弘法寺の石段から真間の商店街までをライトアップするイベント。地域活性化や高齢者福祉など、地域の社会的課題の解決を目指すとともに、多世代の交流の機会を提供し、地域への愛着を深める一大プロジェクトだ。企画・運営を担うのは、千葉商科大学人間社会学部の学生チーム。弘法寺、真間地区の商店街有志、市川市役所、地域の小学校や病院、そして総勢約160名の学生スタッフが協働して創り上げる。2015年に始まり、昨年で4年目を迎えたこのイベント。行灯の数、参加ボランティア数、来場者数などが毎年右肩上がりに増加し、地域の夏の風物詩になりつつある。産学官民が連携した活動として、近隣住民からの評価も高い。昨年は新たな取り組みとして、政策情報学部が加わり、臼田那智さん(ひたちなか市を拠点にアートプロジェクトを行う美術家)をゲストとして迎え、行灯作りのワークショップを実施。また、お祭りの1週間前から商店街に行灯を設置するなど、十分な告知期間を設けた。試行錯誤を繰り返す中で成長していく学生たち人間社会学部2年の櫻井佑真さんは、学生スタッフの管理を担当。多くの人が関わり、地域からの期待も大きいこのプロジェクトを運営する中で、様々な課題にも直面した。「大切にしたことは、スタッフのモチベーションを高く保つことです。できる限りメンバーの希望を聞き入れ、主体的に動けるよう役割分担しました。各自が責任感を持ち、活発に意見交換をした結果、イベントは例年以上に盛り上がり、運営も円滑に進めることができたと思います。一人ひとりのやる気や責任感の大切さを再確認しました」この成功体験が、新たな課題に取り組む自信となり、学生を成長させる。千葉商科大学は「やってみる、という学び方」をテーマに、社会人力を高めるさまざまなプロジェクトを行っている。地域や企業を巻き込んだ活動の中で、学生たちは社会を知り、大きな成長を遂げる。取材・文/諏訪文代36(右)行灯作りのワークショップは、対象を真間地区の子どもたちから市川市民全体に拡大。当日には「きれい!」「これ描いたやつ!」と喜びの声が上がった。(右下)夜になると約200個の手作り行灯が、弘法寺参道から真間の商店街までを照らす。ライブパフォーマンスやビンゴ大会、浴衣の無料レンタル着付けサービスなども行われた。(左下)政策情報学部の戸倉さんがデザインを担当したイベントの広報物。

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