高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2019
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for Parent 2019いく。「同時並行的に学ぶ経営・経済の基礎知識をベースに、ビジネスの課題をグループワークで解決していく授業を通して、人間力をビジネス環境で活かしていく能力を育みます。都心の地の利も活かし、〝現実社会〞〝学問〞〝キャリア〞がつながる学びを展開することで、自分に合ったキャリアを考えるきっかけとしていきます」と、植田学部長(予定)は語る。リーダーシップを「リーダーがグループをマネジメントする時に発揮するもの」と考える人は多いだろう。しかし、ビジネス学部(仮称)が考えるリーダーシップは、そうしたチームの先頭に立つ人だけに求められるもー全員が発揮し、成果を挙げることが、このプログラムのめざすところだ。ビジネス学部(仮称)が育む次世代型リーダーシップとはこのリーダーシップ教育を核に、新共立女子大学 1886年、女性に専門的知識と高度な技能を修得させ、女性の自立と自活の力を育成することを目的として創立。以来、時代の要請に応え、幅広く深い教養および総合的な判断力を培った、社会に広く貢献する自立した女性を輩出し続ける。家政学部・文芸学部・国際学部・看護学部を擁し、2020年4月にはビジネス学部(仮称)を開設予定(設置認可申請中)。※新学部の名称・内容などは予定につき、変更する場合があります。●DATA東京都千代田区一ツ橋2-2-1TEL03-3237-1354https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/URL39ビジネスの知識を武器に強さと行動力を備えた女性を育てるビジネス学部(仮称)就任予定教員大川 洋史 准教授 ビジネス学部(仮称)が育てたいと考えるのは、はっきりモノを言い、どんどん前に出ることのできる学生です。女性の社会進出とともに、そんな強さと行動力を持った女性が今後一層求められていきます。ビジネスにおいて、どんな場面や相手に対しても物怖じせず発言するためには、リーダーシップはもちろん、専門領域に対する教養も不可欠となります。『リーダーシップ開発プログラム』と並行して、ビジネスの主要4分野を学ぶのはそのためです。知識を得るだけなく、活かし、使えるようにすることで自信をより深め、自分の武器にすることができるのです。その中で好きな分野や自分に向いているものを見つけられたら、それが大きな強みにもなります。興味関心に基づいて自分から積極的に学び行動することは、大学で学ぶひとつの理想の形だと思います。 女子大でリーダーシップ教育に取り組むことで、個性を発揮しやすい、というメリットもあります。男女混成のチームで行うと、男性に対して気後れしてしまう、という女性も中には出てきてしまうものです。そうした学生も自然体で自分の個性を出し、成長していくことのできる環境が女子大にはあります。いまは「まだ目標が見つからない」という高校生でも、ビジネス学部(仮称)の学びやプログラムが、これまで気づかなかった自分の一面を見つけるきっかけになると信じています。(上)「販売額を200億円にする提案を」という企業からの課題に対し、学生たちはグループでビジネスプランを策定。クライアント企業を前に、事業計画をプレゼンテーションする。 (左)グループワークでは、授業ごとに行動目標を設定。毎回振り返りを行い、徐々にチーム力を高めていく。ビジネス学部(仮称)学部長(予定)植田 和男 教授マサチューセッツ工科大学博士課程修了(Ph.D.)。東京大学教授を経て共立女子大学新学部設置準備室長。経済学博士。のではない。多様な人材を動かす現代のビジネスには、リーダーシップにも多様性が必要だ。女性の視点や個性を活かしながら、チームの成果を生み出すために、目標を共有し、率先して動き、人を巻き込むことで、チームにポジティブな影響を与えていく。そんな「次世代型リーダーシップ」を備えた女性が、これからのビジネス、そして社会を支えていくことだろう。しく開設するのが「ビジネス学部(仮称)」だ。学生はビジネスに必要となる「経営」「マーケティング」「経済」「会計」の主要4分野を学修し、『リーダーシップ開発プログラム(LDP)』をベースとした体験型授業で、修得した知識を〝使える〞状態にして

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