高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2019
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for Parent 2019(PBL)もより一層強化されるなど、学生たちが考え、工夫し、チャレンジできるような授業は大幅に増加している。「私たちの役割は在学期間中に教育を完成させることではありません。一人ひとりがその先の人生を生きていくうえで必要な考え方やベースとなる能力を身に付けることが大切なのです。山野短大のコアは美道です。それは日本人が大切にしている美の根底にある『心の美』というものを理解し、伝えていくということです。混沌としている時代のなかで、美を中心とした新しい価値を見いだせる人を育てる。それが新しい山野短大の姿です」いく力を養うこと。専門的な技術を身に付けることはそのための手段のひとつです」と、木村副学長は語る。美を中心とした新しい価値を生み出せる人材の育成山野短大の大学改革・教育改革は、まさに現在進行形で進められている。例えば冒頭に紹介した英語教育は、2019年度から海外大学への留学に強いNIC International College in Japanと提携し、より実践的でアカデミックな英語カリキュラムへと移行している。また、これまでもさまざまな企業とコラボレーションして進めてきた課題解決型授業視していました。その後社会が成熟し専門学校の教育も充実していくなかで、私たちは高等教育機関としての山野短大のあるべき姿を見直していきながら、これまでも少しずつ『技術の習得』から『考える力の育成』へと教育の方向を変えてきました。そして今、2020年度に向けた大きな大学改革にあたって決意を新たにしているのは、私たちの原点は『美道』にあるということ。なかでも『健康美』『精神美』という内面的な美を大切にする精神こそがその柱であるということです。山野短大が目指そうとしているのは、精神美、健康美を大切にするホスピタリティであり、それを考える力、広めて山野美容芸術短期大学1992年に日本の美容家の草分けである山野愛子氏によって美容、福祉に貢献する人材の育成を目指して開学。心身の美と健康は生活の基本であるという「美道」の考えのもと、美容を通じてQOL(Quality of Life)の向上を目指している。現在は美容デザイン専攻、エステティック専攻、国際美容コミュニケーション専攻という3つの専攻をもち、美を総合的に学び、幅広い教養を身に付け、社会で活躍する人材を育んでいる。●DATA〒192-0396 東京都八王子市鑓水530TEL042-677-0111(入試・広報センター)https://www.yamano.ac.jp/URL41自身も相手も豊かな生活へと導く「美しい生き方」ができる人を育てる山野美容芸術短期大学副学長木村 康一 氏文部科学省が発表している「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」にもあるように、今私たちは「予測不可能な時代の到来」を経験しています。そんな未来に「美道」はとても大きな役割を発揮します。自分の豊かな生活だけでなく、自分が関わった他者も豊かな生活を送ることに貢献すること。そんな「美しい生き方」ができる人になるために、自ら考え、決断し、行動して振り返ることができる人材を育てる教育を充実させていくことが、これからの山野短大が目指す姿です。2019年度からNIC International College in Japanと提携し、これまで以上に英語でのコミュニケーション力を高めようという取り組みが始まっている。「海外の大学への編入・留学という道が、一層身近なものとして開かれることにつながります」(木村副学長)

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