高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2019
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020万40万60万80万100万120万130万(円)50403020100(万円) 高校の授業料は、高等学校等就学支援金で負担は若干軽減しています。しかし、家庭での補助学習費や部活などにかかる活動費を合わせれば、高校時代にかかる教育費はけっして軽くはありません。 特に、上図のとおり、塾代などの補助学習費は学年が進むほど出費が増えるのが一般的。高3になると全国規模の模試を複数回受け、夏期講習などを受講する生徒も多くなります。学校見学でオープンキャンパスに参加したり、受験用の教材を購入したりと出費は増大。 入試の選抜方法が増えたことから、受験費用もここ数年は高水準。推薦やAO入試であれば最小限ですみますが、一般入試の場合はセンター試験(共通テスト)のほか、学校ごとの検定料がかかります。複数の方法で出願する人が多く、平均30万円以上、滑り止め校の入学料を合わせて40万円以上になることもあります(上の左図参照)。 ちなみに2020年度の入試から、民間の英語検定が必須になる大学が増えるため、その受験費用も負担に。進学までにはこうした費用が生じることを覚悟して、家計の見直しや準備が必要です。合計52万円10万9973円14万40円17万8697円16万9400円22万9970円29万3964円合計 24万7000円交通費・宿泊費など合計約47万円合計約36万円合計約128万円合計約98万円合計約86万円進学までには補助学習費や模試、受験費用も必要に●高校1~3年でかかる教育費●進学先別 受験にかかる平均費用●模試費用の一例●大学入学共通テストの英語で導入が検討されている 民間検定試験の一例●検定料の例模試受験料4700円~5300円リスニング機器のレンタル料1100円答案等の返却料500円推薦・AO入試国立大学1万7000円程度私立大学3万5000円程度大学入試センター試験(申し込み時)3教科以上1万8000円2教科以下1万2000円国立大学一般入試1万7000円程度私立大学センター利用入試1万~2万5000円程度一般入試3万5000円程度英検®(実用英語技能検定)1級8400円準1級6900円2級5800円(準会場5400円)TOEIC® Listening & Reading Test5725円TOEIC® Speaking & Writing Tests1万260円公 立1年2年3年私 立1年2年3年■学校教育費 ■補助学習費 ■その他の学校外活動費【補助学習費】参考書などの家庭内学習費のほか、家庭教師や学習塾、模試などの費用※文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」より私立大学を一般入試などで受験する場合1回あたり参考検定料上の調査の受験費用には、受験した学校すべての検定料のほか、受験のための交通費・宿泊費も含まれる。センター試験を受ける場合、申し込み時のほか、受験する大学ごとの検定料が必要。国公立大学の希望者は私立併願で受験する人が大半で、私立大学の一般入試はネット出願や複数学部への同時出願で検定料が割引になることも多い。ただし、結果的に複数校・学部の受験で費用は高めになる。※出願方法によっては、検定料が割引になることもあるセンター試験(3教科以上)の申し込みと、私大のセンター利用入試 1万8000円 × 3回一般入試 3万5000円 × 5回で27.7万円11.6万円33.9万円9.6万円33.7万円9.8万円25.3万円3.8万円■受験費用 ■入学しなかった学校への納付金国公立大学私立大文系私立大理系私立短大合計39.3万円合計43.5万円合計43.5万円合計29.1万円※日本政策金融公庫「平成29年度 教育費負担の実態調査結果」より(支払わなかった人も含む平均額)59for Parent 2019

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