キャリアガイダンス保護者版2020
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「大学入学共通テスト」の実施方法が揺らいでいることで、子どもたちよりも保護者の方々の方が敏感に反応していらっしゃるように感じます。不安になったり戸惑われることもあるでしょう。しかし、教育改革の本質である、育成すべき資質・能力(10ページの図3)に変わりはありません。資質・能力の三本柱を育てる授業を受けていれば、子どもたちはテストの形式が変わっても対応していけると思います。 私が心配しているのはテスト形式の変更よりも、「思考力・判断力・表現力等と言われても、わが子は対応できないのでは?」という、育てるべき資質・能力が多様になっていること自体に諦めを感じている保護者の方々のお気持ちです。 保護者に諦めの気持ちが出てくると、子どもの進路を考えるときに、「行きたい大学」から「行ける大学」へと発想が変わってしまうからです。でも、わが子が充実した人生を送るには、子どもの意志・やりたいこと=「WILL」が最優先されるべきですよね。 育むべき資質・能力に対応できるか不安があるのであれば、今できること=「CAN」からしっかりやって、できることが100%できたら、すべきこと=「MUST」に取り組む。すべきこととは、今できることよりも質や量を一歩進ませた段階のことや、苦手を克服することです。「CAN」と「MUST」を地道に積み上げていくことで、「WILL」にチャレンジしようという意欲がわいてきます。 子どもがやりたいことに向かってチャレンジし続けられる力は、保護者(家庭)と先生(学校)で一緒に育んでいくべきものです。三者面談では生徒と保護者が並んで先生と相対して座ることが多いですが、子どもをサポートする関係性は、子どもの「希望」を中心として、保護者と先生は子どもを支える22世紀に皆さんはいません。そのとき、子どもは一人で生きていけそうですか?入試は混乱していても育む力の本質は変わらない取材・文/長島佳子2002年、進路指導部長を担当した際、同校に「キャリアデザイン」の授業を導入。2010年から副校長、2016年から2020年まで校長を務め、2020年4月より現職。キャリア・カウンセラー、上級教育カウンセラーなど資格多数。中村中学・高校(東京・私立)キャリアコンサルタント(国家資格)永井哲明先生5時間目保護者会保護者のための特別授業19for Parent 202015年後の社会でわが子に必要な力とは

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