キャリアガイダンス保護者版2020
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共通テスト大学個別の選抜試験主体性多様性協働性思考力判断力表現力知識技能大学入試センター試験2020年度からの「大学入学共通テスト」今までの大学個別の選抜試験これからの大学個別の選抜試験学力の3要素一般入試AO入試推薦入試● 出題科目が1~2科目に限定● 記述式問題の出題なし、評価不十分● 英語:「話す」「書く」の評価がない● 知識・技能の修得状況に過度に 重点をおいた選抜としない● 原則として学力検査を免除一般選抜❶ 筆記試験に加え、調査書や志願者本人が記載する資料等の積極的な活用❷ 記述式問題の導入・充実❸ 英語 4技能評価の導入総合型選抜❶ 左記記述を削除❷ 本人の記載する資料 (活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書等) を積極活用学校推薦型選抜❶ 各大学が実施する評価方法、又は「大学入学共通テスト」の少なくともいずれかを必須❷ 推薦書で 「学力の3要素」を評価現行今後法を構想する場面、資料やデータ等を基に考察する場面など、学習の過程を意識した問題の場面設定を重視する」とされていることも注目されます。「共通テスト」は、高校の授業の改善を促すという「メッセージ性」(問題作成方針)が込められています。だからこそ、「どのように学ぶのか」を踏まえた問題の場面設定を重視するのだといいます。 各高校では近年、「共通テスト」への移行はもとより新指導要領の全面実施をにらんで、ともすれば教え込みになりがちだった授業の改善が大きく進んできています。そんな高校の授業に真面目に取り組むことが、実は「共通テスト」対策の早道だといえるでしょう。引き続きマーク式だけになったといっても、前後の解答によっては正答となる組み合わせが複数ある「連動型の問題」も出題される場合があります。より思考力を働かせて判断することが求められます。 個別選抜では主体性など「学力の3要素」すべてを評価 さて、もう一度図1を見てください。大学個別の選抜試験では、主体性・多様性・協働性も含めた「学力の3要素」すべてを評価して入学者を選抜することが求められます。この方針にも揺らぎはありません。 これに伴い図2の通り、入試区分の名称も変わります。センター試験が「共通テスト」に衣替えされるのと同様、単に呼び名が変わるだけにとどまりません。一般入試改め「一般選抜」は、点数だけで合否を決めるのではなく、高校の調査書はもとより、高校時代の活動記録や探究学習の成果、大学入学後の活動計画などを提出させたり、エッセイや面接、集団討論、プレゼンテーションなどを課したりして、総合的な判定が行われます。 一方、一部大学で「学力不問入試」とも批判されたAO・推薦入試はそれぞれ「総合型選抜」「学校推薦型選抜」と改め、「共通テスト」を課すなどして知識・技能や思考力・判断力・表現力もしっかり評価して入学者を選抜することにしました。APを入口に考えたい「わが子を伸ばす大学か」 選抜尺度が多様化するとなると、受験生は何をよりどころにすればいいのでしょうか。それが「アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針=AP)」です。各大学の入試要項には必ず記載されています。 リクルート進学総研の調査では、高校生の85%が大学のAPを認知しているにもかかわらず、実際に個別大学のAPまで調べたことがあるのは51%にとどまっています。しかし、共通テストの導入をはじめとした大学入試改革によって、これまで以上にAPが実質的な意味をもってきます。APにかなっているのかどうかが合否判定のカギを握るのです。 今までは、点数や偏差値に基づく大学選びが主になっていた面も否めません。これからは、志望する大学のAPを意識しながら、高校時代に幅広い学びを行うことも求められます。 というのも大学入試改革は、高校教育や大学教育と三位一体で行う「高大接続改革」の一環だからです。高校教育で培った幅広い学力(新指導要領では「資質・能力」)を大学教育でさらに伸ばして、社会に出たときにより活躍できる人材を輩出しよう、というのがねらいです。APを入口に、卒業時に何ができるようになるかを示すディプロマ・ポリシーに向けて、どのような教育に取り組む(カリキュラム・ポリシー)大学なのかを見定めていかなければなりません。 生徒も保護者も、テストで点数さえ取れればいいという姿勢を改め、多様化する大学での教育内容を知り、わが子が一番伸びる大学や学部はどこなのかを考えていくことが重要といえるでしょう。図1 入試における「学力の3要素」の評価ポイントの変化図2 大学個別入試の主な変更点37for Parent 2020
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