キャリアガイダンス保護者版2020
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for Parent 2020三鷹に集結。医学部を備えた総合大学企業と連携し主体性を育む実践型教育杏林大学/井の頭キャンパス Kyorin University学部の垣根をなくし、学生間の交流を育み活性化杏林大学は、都内屈指の人気を誇る吉祥寺エリアに位置する、医療系学部と文系学部を擁する総合大学だ。1966年、現在の三鷹キャンパスに、臨床検査技師を養成する短期大学としてその歴史をスタートさせ半世紀。現在、保健学部、外国語学部、総合政策学部そして医学部の4つの学部に、5,000人以上の学生が在籍している。もともと保健学部、外国語学部、総合政策学部は、緑豊かで広大な八王子キャンパスに設置されていたが、昨今見られる大学の都心回帰の動きを受け、2016年の創立50周年を機に井の頭キャンパスへ移転。三鷹キャンパスに構える医学部とのより良い教育連携及び、これまで以上に活発な学部間交流を目指した学びを実践している。医療系学部と文系学部を擁する杏林大学における、学部の垣根をなくした取り組みは、学生にとって非常に大きなメリットがある。それは、専攻した学部学科に留まらない広い視野が持てるということ。一般的に文系の学生が医療系の学生と触れ合う機会は非常に少なく、職種への理解は薄い。しかし杏林大学の場合、文系学生における医療系職種や企業への認知が高く、卒業後の選択として優良な医療系企業にごく自然に進むケースも多い。また多様性への寛容も育むことができる。企業と連携した「学生広報スタッフ」の設置新しいキャンパスでは、新たな取り組みも始まっている。「学生広報スタッフ」の育成だ。これはオープンキャンパスで杏林大学生のリアルな姿を高校生に体感させるべく、学生スタッフを育成することが大きな狙い。学生たちがネーミングを手がけたMITAI×INOKASHIRAの活動には現在27名が参加し、3期目を迎えようとしている。活動は外部の広告制作会社の協力を受け実施している。ワーキングスキルやマネジメント、マ2016年杏林大学は、創立50周年を機に三鷹の地にキャンパスを集結。医学部を備えた総合大学の利点を生かした教育をスタート。学部の連携を強化し、地域や企業と深く関わりを持ちながら、社会性を備えた人材育成に力を注ぐ。取材・文/松村聡子今回話を伺った岡田洋二入学センター長と、野口眞哉課長。MITAI× INOKASHIRA立ち上げ当初は、学生たちの手が上がるか不安があったというが予想以上の成果が得られたと語る。高校生やその保護者にも好評で、オープンキャンパスに参加した高校生から「運営スタッフの学生に将来性を感じ受験した」という反応も。「今後の課題は学内での認知度を上げ、参加する学生を増やし活性化を図りたい」と野口課長。46

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