キャリアガイダンス保護者版2021
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 学校では皆さんを「保護者」とお呼びしていますが、義務教育ではない高校で学ぶ子どもたちに必要なのは、全面的に「保護してあげる人」ではなく「自律を支援する人」です。子どもが自律の道を歩めるような接し方を皆さんはできていますか? まずはお子さまと皆さんの現状を、上のチェックリストで確認してみましょう。 新しい学習指導要領は「学びに向かう力」が大事だと述べています。「学び」とは学校の勉強だけではありません。生きていくために必要な力を身につける営みは、すべて学びと言えます。他者への思いやりや、集団で行動することなど、学ぶべきことは多様にあります。 それらを含めて上記のリストでは、チェックが多いほど、子どもは「学びに向かう力」が高く、保護者は「過保護度」が高いことになります。チェックがたくさん付く子どもを育むには、チェックが少ない皆さん自身のあり方や接し方が求められてきます。 「学びに向かう力」とは何か、保護者はどう接すればわが子のその力を伸ばせるのか、次のページから一緒に考えていきましょう。2002年、進路指導部長を担当した際、同校に「キャリアデザイン」の授業を導入。2010年から副校長、2016年から2020年まで校長を務め、2020年4月より現職。キャリア・カウンセラー、上級教育カウンセラーなど資格多数。中村中学・高校(東京・私立)進路指導部長キャリアコンサルタント(国家資格)永井哲明先生取材・文/長島佳子 撮影/西山俊哉「学びに向かう力」が問われる時代に、保護者は子どもとどう接すればよいのでしょう?思春期から大人への階段を昇っているわが子と対峙するには、保護者自身の「あり方」も問われていくと説く、中村中学・高校で進路指導部長・キャリアコンサルタントを務める永井哲明先生に語っていただきました。24for Parent 2021

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