キャリアガイダンス保護者版2021
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for Parent 2021社会で活きる実践的な力を身につけ、キャリアを広げる教育学部がスタート聖徳大学 SEITOKU University就職や合格実績のみならず卒業生たちの質の高さに定評「保育の聖徳®」としての伝統を誇る聖徳大学。児童学部では、これまで多くの保育士、幼稚園教員、小学校教員を輩出してきた。保育士採用数15年連続全国第1位、幼稚園教員採用数8年連続14回目全国第1位(2020年3月卒業生実績。〈2020年大学通信調べ〉)、公立小学校・特別支援学校教員正規合格者数125名(2017年度〜2020年度〈現役〉)など、高い実績を誇っている。現場で活躍する卒業生たちは、教員や保育者としての質の高さにも定評がある。「学生が作成する教育実習ノートのボリュームの厚さにその秘密があります」と副学長である増井三夫教授は語る。「観察記録にとどまらず、子どもたちの変化を追うことに主眼が置かれています。実習は事例研究の宝庫なのです」。現場で育まれた「子どもを評価する力」「問題解決力」が卒業後に活かされている。教科の専門性を高め実践的な指導力を身につけるその児童学部が、2022年に教育学部となる(4月設置予定 構想中)。保育士・幼稚園教員を育てる「児童学科」と小学校教員を養成する「教育学科」の2学科を擁する。教育学科では、子ども理解の深さに加え、小学校教員として中学校あるいは高等学校レベルの教科の専門性をさらに高めていく。子どもが中学校へ進学した時、勉強の違いによるギャップに悩むケースは多い。そこで、小学校から中学校へ、さらに高校までの学習の連続性を見据え、教科担任に充分に対応できる指導力を養っていく。必要となるのは、教員養成に特化した教育体系だ。例えば、文学部や理学部で学ぶ内容を子ども向けにわかりやすくすることが教員の役割ではないと、増井副学長は語る。「『源氏物語』に取り組むにしても、文学部では作品そのものを研究しますが、教育学部では、作品を題材に話し合うためのコミュニケーション力を磨いたり、子どもたちはどのように感動するのかを研究します。教育学部で学ぶ意義はそこにあります」。さらに、研究者教員と実務家教員の組み合わせによる指導も特色となる。教科を体系的に学習しながら、教育現場での経験豊富な教員から教員・保育者輩出の高い実績を誇る聖徳大学の児童学部。2022年に教育学部へと進化する。「和」の精神に基づいた聖徳ならではの教育を踏襲しながら、従来の教育学部の枠に収まらない教育を目指す。取材・文/永谷良夫40(左上)理論と実践をバランスよく学び、即戦力となる教育者、保育者を目指す。教育実習では観察記録をつけ、子どもたちの変化を継続して追うことで、質の高い教員・保育者の素養を培う。(右上)ピアノや創作人形劇などの学びを通じて「表現する力」「実践できる力」「応用する力」を育み、即戦力として活躍できる教員・保育者を育成。(左)教育現場の新たなニーズに応え、語学教育やICTにも力を入れている。教育に限らず、社会のあらゆる場で活かせる力を身につけることで、幅広いキャリアを視野に入れることが可能だ。

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