キャリアガイダンス保護者版2021
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for Parent 2021ために教育はどうあるべきか。千葉商科大学では、大局的見地に立ち、時代の変化を捉え、社会の諸問題を解決する高い倫理観を備えた指導者を指す「治道家」を育成するため、SDGsに貢献する学びを通して幅広い教養を身につけるなど実学の実践を重視している。また、研究・社会貢献においては、環境・エネルギーを始め、会計学の新展開、CSR研究と普及啓発、安全・安心な都市・地域づくりなど、持続可能な社会づくりに貢献する4つの学長プロジェクトも進んでいる。社会から必要とされる大学であり続けるために、千葉商科大学は社会の変化に合わせてさらなる進化を続けている。ト」では、クラウドファンディングで運営費を募り、学生が栽培したぶどうを醸造した大学オリジナルワインを製造。農業の未来やエネルギー資源を考えるきっかけになっている。国際教養学部の学生が中心を担う学長ゼミでは、新型コロナウイルス感染症収束後のアジアの政治、経済、社会について、他大学の学生とSDGsを軸に英語で発表・議論する討論会を開催。同大学のチームが最優秀賞を受賞した。幅広い教養と高い倫理観を備えた「治道家」を育成する急速に変化する時代に対応する社会の課題を解決する実学を実践する学びを2030年までに持続可能な世界をめざすことを定めた国際目標であるSDGs。千葉商科大学では実学を通してSDGsに貢献する学びを積極的に取り入れている。商経学部では、千葉県主催の「若者と一緒に考える地域活性化セミナー」を実施。若い世代を対象に人口減少が続く千葉県の現状や自分たちに与える影響について認識を深め、人口減少社会について次世代を支える学生たちが取り組むべきことを考える場となった。政策情報学部の「まちづくりゲーム企画会議プロジェクト」では、ゲームを通じて地域活性化への具体的な施策を考察する新たな対話型自治体経営シミュレーションゲームの開発に取り組んでいる。サービス創造学部では、近隣住民が気軽に集まれる場として「人、自然、未来にやさしいコミュニティカフェ」を企画・運営している。エシカル商品の提供やフェアトレードに関するパネル展示などを通じて、SDGsやエシカル消費(つくる責任、つかう責任)の啓蒙活動に注力している。人間社会学部の学生が中心を担う「CUC100ワイン・プロジェク千葉商科大学巣鴨高等商業学校(1928年)を前身として1950年開学。現在は商経学部、政策情報学部、サービス創造学部、人間社会学部、国際教養学部を擁し、独自のプロジェクトによる実学教育で内外から高い評価を受けている。同大学の学生を積極的に採用する「CUCアライアンス企業」約857社(2021年1月現在)との提携や資格取得サポートなど、キャリアサポートにおいても高い実績を誇る。●DATA千葉県市川市国府台1-3-1TEL047-373-9701(入学センター)https://www.cuc.ac.jp/URL43SDGsに貢献する各学部のおもな取り組み若者と一緒に考える地域活性化セミナー「いまこそ、地域づくりを考える」と題し、千葉県の人口減少と社会変動、発想の転換と「地域」への着目、他者間協働の拡がりに向けた講演を行い、人口減少社会について若い世代の学生たちが取り組むべきことについて考察。まちづくりゲーム企画会議プロジェクト遊びながら地域活性化について考えられるゲームをつくるプロジェクト。参加者は架空の自治体において役職と予算を与えられ、どんな事業をどれくらいの予算で実施するとよりよいまちづくりができるか疑似体験できる。コミュニティカフェプロジェクト学内でカフェを開店・運営する体験を通じて経営の仕組みや手法を考える学部の正規科目。SDGs12番目の達成目標「エシカル消費」の貢献に向け、フェアトレードコーヒー、オーガニックジュースなどの商品を提供している。CUC100ワイン・プロジェクト創立100周年に向けた大学オリジナル・ワインの醸造プロジェクト。旧ピッチング練習場を土壌改良して耕した畑ではぶどう以外にも野菜を栽培し、「市川まま食堂」へ寄付するなど福祉活動との連携や地域交流を行っている。Online Asia Leadership Program「新型コロナウイルス感染症収束後のアジアグローバル化・その再構築」をテーマにオンライン討論会を開催。各学生グループの発表について、論理構成、プレゼンスキル、主張の明瞭さなどを審査し、表彰を行った。

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