新型コロナの影響による困難も乗り越え、晴れて高校生となったわが子の姿に、頼もしさを感じている保護者は多いでしょう。しかし、心身共に高校生らしくなるまでには、少し時間がかかります。入学直後は通学方法や通学時間の変化、人間関係づくり、新しい授業への対応などで毎日ヘトヘトに。家では寝てばかりという子どもも珍しくありません。 「ご心配でしょうが、1学期中は、部活動を辞めさせるようなことはせず、食事面のサポートぐらいにとどめて見守ってあげてください。夏休み明けは体力もつき、生活リズムが整うでしょう」(堀 浩司先生) 1年秋は学力が大きく動く時期。1学期は勉強面がおろそかになっていた子どもでも、この時期に自宅学習を含めてしっかりした生活習慣ができることで、大きく成績を伸ばす例は多いといいます。 入学したばかりの1年生には、1学期中は新生活に慣れるのを焦らず支援進路は絞り込むより可能性を広げる方向で次年度の文理コースや履修科目について、現時点の希望を提出。秋に実施される再調査で、最終選択をする。だからといって「とりあえず」という気持ちで書くのではなく、興味分野や希望進路との関連をしっかり検討したうえで提出する。高校生活の立ち上がり状況や、初めての成績をふまえた課題などを共有。最近はオンラインで実施する学校も。【参考:左ページコラム】学年・クラスの1年間の指導方針について説明される。最近はオンラインで実施する学校も。学校行事の案内やクラス対抗レクリエーション、勉強の仕方レクチャーなどが実施される。学校・クラスへの帰属意識や学校生活への意欲を高める。生徒同士で対話したりグループワークを行ったりする、アクティブラーニング型の授業が増えている。個人の性格や興味・志向を基に向いている学問や職業適性を診断する、外部テストを実施する学校は多い。結果が出たあと、適性があると診断された学問や仕事の中身について調べたり、自分の希望とすり合わせたりすることが大切。1学期を終え、生活リズムや体づくりが整う時期。子どもが自分で考え判断して行動するよう、少しずつ手放しを。夏休みを中心に多くの大学・専門学校でオープンキャンパスや高校生向け公開講座が開催されるので、各自で申し込み参加する。WEB開催も増え、リアル参加が難しい遠方の学校にも参加しやすくなっている。夕食・勉強開始・就寝の時間を一定にする「3点固定」を心掛けると、帰宅後の生活リズムを整えやすくなります。夕食時間については保護者の協力も必要でしょう。生活リズムづくりに協力最新の入試動向や、3年間の進路決定までの流れなどについて情報提供される。1年生保護者に合わせた内容が組まれるのでなるべく参加を。変化の激しい大学入試についても、最新情報を仕入れておきたいところ。保護者会はなるべく参加自ら発信することが求められるため、従来の座学型授業以上に主体的に学ぶ姿勢、深く考える力が養われる。中学時代よりも活動内容が生徒中心に。上級生が練習メニューやスケジュールを組む部活も多い。チーム全体のため自分たちで考え工夫し後輩に働きかける先輩たちの姿から、主体性、判断力、表現力を学ぶ。生徒の実行委員を中心として企画・運営。クラスや部活動のチームで力を合わせ、出し物を製作したり、競技に取り組んだりする。春に開催し、早い段階での仲間づくりに役立てる学校も。初の大型行事。意見がまとまらない、方法が見つからないなどさまざまな壁を仲間と共に乗り越えていく経験で、協働性、思考力、判断力が養われる。初めてのテストの難易度や結果にショックを受ける子どもは少なくありません。似た学力の生徒の集まりのため、中学時代と異なる成績順位は当然。本人が前向きになれるような声かけを。初めての定期テスト後は前向きな声かけを18for Parent 2022
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