保護者のためのキャリアガイダンス2022
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保護者から自立支援者へ葉っぱ切り絵メッセージカードBOOK離れていても伝えたい(講談社) 一人ひとりの「個性」や「才能」を、みんなで伸ばし合っていこう―表紙の作品「みんなの夢、大きく育てていこうね」は、そんな思いを込めて作りました。この作品を作るきっかけとなったのは、以前展示会に来てくださったある保護者との会話。「息子は集団に溶け込むのが得意ではないけど、彼にしかない強みがある。それを活かしていってほしい」。その言葉に私自身強く共感し、そんな思いに応える作品を作りたいと思ったのです。作品の中のハート型の芽は、一人ひとりの「個性」や「才能」を表しています。子どもたちがお互いの強みを認め合い、引き立て合うことで少しずつ成長していく様子を表現しました。 社会の変化が激しい今、わが子の将来が心配な保護者も多いのではないでしょうか。もし進路の話題が出たときは、子どもの考えをじっくり聞いてみてください。親子がお互いの思いを知り、話を深めていけば子どもの「個性」や「才能」の芽はきっと大きく伸びていきます。【表紙の作品】 葉っぱ切り絵アーティスト リト未来を考えること。それは、答えのない問いと向き合うことかもしれません。この移り変わりの激しい時代では、そもそも正解をもたないことの方が多く、見極めることが、いっそう難しくなっています。それゆえに、お子さまにとっては、これからたくさん悩む場面もでてくるでしょう。そんなときこそ、「話す」ことが大切だと私たちは考えます。この冊子では、未来に向けた問いをたくさん提示しています。問いは、対話を作り、対話は気づきと安心をもたらします。より自分らしい未来を描いていけるように。問いに向き合うなかで、少しずつ自立へと向かっていけるように。そのきっかけとして、ぜひご覧ください。赤土豪一(本誌 編集長)

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