進路についての話題がメイン。どんな方向性を考えているか、そのためにどんな準備をしていくとよいか話し合う。学年・クラスの1年間の指導方針についての説明があり、進路に関する情報提供も行われる。このころが高校3年間の折り返し地点。気を引き締め直す機会とする。受験時に志望校を記入するようになる。学校について調べたり考えたりするきっかけになる。3年生が引退し、2年生を中心とした体制へ。下級生にも心を配り、部を引っ張っていく立場になる。進路決定に向けてどう学習を進めるかや、学部・学科の選び方などについて指導される。高校生活後半に突入し、学校行事や部活動に打ち込みながらも、進路選択や受験勉強への意識を強めていく時期です。メリハリをつけて生活できるよう、時に声かけしていきましょう。夏休みを中心に多くの大学や専門学校でオープンキャンパスや高校生向け体験講座が開催されるので、各自で申し込んで参加する。3年生は受験勉強で忙しくなるので、2年生が参加のピーク。 保護者と一緒に参加する人も多い。WEB開催も増え、遠方の学校にも参加しやすくなっている。授業公開や文化祭・体育祭、部活動の試合や発表会などは、積極的に見に行くのがオススメ。家庭では見られない子どものがんばりが見られ、成長を実感できるでしょう。子どものがんばりは積極的に見学夏休みは地域ボランティア、企画アイデアコンテスト、短期留学、サマーキャンプなど、学校の枠を超えて活動するチャンス。本人の興味関心や進路の方向性に基づく幅広い経験を促しましょう。勉強と部活以外の活動も後押し保護者の時代から様変わりしている入試の状況について解説される。最近の入試の傾向についてある程度知っておくと、子どもとの進路の会話がスムーズになるでしょう。ただし、保護者主導で情報収集したり判断したりするのは避け、子どもの考え・行動を見守りたいものです。入試の基礎知識をもつ授業中に自ら発信することも多いため、従来の座学型授業以上に主体的に学ぶ姿勢、深く考える力が養われる。進路に関連する探究学習を数カ月かけて行う学校も。例えば、各自でテーマを設定して大学や企業、地域に出て情報収集し、ポスター・レポートにまとめて発表するなど。自ら設定したテーマを深めていく過程で主体性や思考力が養われ、情報を整理して表現する力も育まれる。リーダーシップを発揮し、困難な場面も仲間と乗り越える経験を積むことで、技術力以外にも多様な力が育まれる。大学教員を招いて模擬授業を実施する学校も。大学の学問・研究の面白さや奥深さを体験する。1年生での成功・失敗経験を基に、さらにレベルアップした内容を目指して取り組む。春に開催し、クラスづくりに役立てる学校もある。クラスや部などのチームで力を合わせ、想定外の事態にも対処するなかで、協働する力や思考力、判断力が鍛えられる。 2年生は中だるみの学年といわれることもありますが、実は最も大きく成長できる1年間です。授業内容も各教科・科目でレベルアップし、探究的な学びを通して深く考える場面も増えます。文化祭や体育祭などの学校行事では中心となって企画・運営にあたり、部活動では3年生引退後に後輩をリードするなど、活躍の場が増加。そのなかで子どもたちは思考力や判断力、協働する力などをつけていきます。 生徒主体で活動するなかでは、うまくいかないことや仲間とぶつかることもあるでしょう。しかし、「それこそ精神的なタフネスや柔軟性を養う貴重なチャンス。不透明な時代をしなやかに生きていく力になる」と堀先生。そうして困難を乗り越え、やりきった充実感や達成感は格別だといいます。 「受け身だった生徒が、一つの行事に打ち込んだことで『一生懸命取り組む楽しさ』に目覚め、その後は勉強を含めあらゆることに能動的になることも。ぜひ思い切り活動一生懸命やる楽しさを知ると勉強に対しても前向きに文理分かれての授業となり、より深い学びに取り組む。生徒同士での対話やグループワークを行うアクティブラーニング型の授業では、より積極的な姿勢が求められる。20for Parent 2022
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