保護者のためのキャリアガイダンス2022
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for Parent 2022未知の時代をリードする人財を養成2022年「新しい理工学部」誕生成蹊大学/理工学部 Seikei University予測不能な未来に向けて、進化する成蹊大学情報社会の次の段階として定義されている未来社会のコンセプトはSociety 5.0。IoTやロボット、人工知能(AI)など先端技術の浸透によって、社会のあり方が大きく変わりつつある。企業においてはデジタル技術とデータを活用し、消費者や社会ニーズに基づいたビジネスモデルの変革が急速に進展しており、今や、特定分野に限られた能力のみでは、社会の複雑な課題を解決へと導くのは難しいといえる。成蹊大学では、未来社会で求められる人材の資質を、「高度なICT活用力と専門の垣根を越えた発想により、課題解決に向けて自分のビジョンを提示し、新たな価値を創造できる人財」としている。Society 5.0の到来を見据え、早期から教育改革を進めてきた同大学は、2020年4月に「成蹊ブリリアント2020」をスタート。経済学部を改組し新たに経営学部を設置し、経済学部、経営学部、法学部、文学部、理工学部の全5学部でより高度な専門性を持った人材の育成へと舵を切った。このほか、もう一つの専門性を修得するための「副専攻制度」を設置。自分の興味関心に沿った「学びのデザイン」をかなえる制度で、経済学や総合ITなど17領域※を用意。所属学科の学びにプラスの専門性を身につけ、個々の強みを伸ばす。また、学部横断型の少人数選抜制グローバル教育プログラム「EAGLE」も開設。同大学では文系理系すべての学生がワンキャンパスに通う強みを活かし、伝統を継承しながらさらなる教育の充実を図っている。※2022年4月からは18領域となる。理工学部は1学科5専攻へ「新しい理系」を育む学びさらに2022年4月、理工学部が生まれ変わる。従来の3学科から理工学科の1学科に改組し、学問分野を明確にした5つの専攻、「データ数理専攻」「コンピュータ科学専攻」「機械システム専攻」「電気電子専攻」「応用化学専攻」を設置。「専門性×融合分野」「専門性×ICT」「専門性×コラボレーション」の3つの資質を備えた「新しい理系」を養成するため、独自の学びを展開していく。学生は所属している専攻で深い教育改革が進む成蹊大学。2022年4月、理工学部が1学科5専攻に生まれ変わる。変化に満ちた未来に対応するため、未知の社会課題を果敢に乗り越えていく「新しい理系」を養成する。取材・文/福島寿恵36(左上)すべての専攻でICTを必修化。コンピュータの基礎、プログラミングなどを学ぶことで、変化し続ける社会にも役立つICT活用力を身につける。(右上)体験型授業を通して座学で得た知識の定着化を図るだけでなく、状況変化に対応する力や柔軟な発想力を養う。(左)2024年秋完成予定の新棟。文理融合の様々なアクティビティを可能にし、創造性を育むことに適した環境を整備する。最先端の研究環境や情報教育設備などを備えた、新しい理工学部の教育・研究拠点となる(画像提供:株式会社竹中工務店。計画は現段階のものであり、変更となる可能性があります)。

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