て知ることができた」「こちらが驚くほど成長する生徒がいる」という声をよく聞きます。こうした声からは、能動的、体験的に学ぶ探究が、生徒にとって変化のきっかけになることがよくわかります。保護者として気になるのが、進路選択、特に大学受験との兼ね合いです。そもそも探究は、自分の興味・関心を掘り下げる学びです。そして同時に、自分自身を掘り下げる学びでもあります。自分は何が好きか、何が得意か、どうありたいかを探ることに、本質があります。つまり、高校卒業後に何をしてどう生きていくのかという問いと、密接に結びついたものなのです。実際、探究をきっかけに、将来やりたいことや学びたいことの方向性が見えてくるという生徒は少なくありません。これから社会に出て人生の選択をしていくうえで、探究によって自分のあり方を知ることはとても重要なのです。もちろん大学受験においても、どこの大学で何を学ぶかを選ぶ際の動機になり得ます。さらに近年は、総合型選抜や学校推薦型選抜という方式で大学を受験する高校生が増えています。これらの選抜方式では、いわゆる学力試験に加えて、高校での取組や大学での学びへの意欲が重視されます。つまり、探究を通して得た経験や学びが、大学受験時の評価に直接的に関わってくるのです。実際、高校で取り組んだ探究の成果を評価する入試を行う大学や、入試自体が探究型の大学も徐々に増えています(詳しくは本誌34ページの記事をご参照ください)。探究に熱心に取り組むことで、進路選択の幅を広げることができるのです。自分の興味・関心を掘り下げると同時に、自分自身を掘り下げるのが探究という学びです。総合的な探究の時間でどのような課題に取り組んだのか、何をしたのかということに加え、何を考え、何を感じ、どんな気づきがあったのか、ぜひお子さんに尋ねてみていただきたいと思います。子どもが何に興味・関心をもっているか、自分のことをどう分析しているかがわかると、将来の進路についても対話がしやすくなります。保護者が導くのではなく、子どもが自分のあり方について考え、探究していくのを見守ってあげてください。探究での経験や気づきが進路選択につながる③整理・分析④まとめ・表現1サイクルを終えて 最初はめんどうがっていたリクに、探究学習を通して変化が…for Parent 202314
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