進学費用は親にとってはもちろんですが、子どもにとっても想像がつかないほどの大きなお金に見えます。そのため自分の思いを伝えるのも遠慮しがちに。 「教育費とは『かけた分のお金をすぐに取り戻せるか』と短期的に考えるようなものではないことを前提に、大学での学びを基にどのような職業を選んで生計を立てていくか、と長い目で考えてみるといいでしょう。そのうえで大事なのは、学費を出すのは大抵親だけれど、自分の教育機会を選択する主体は子ども自身であること。高校生といえども、18歳で成年を迎えるのですから、自分の人生に責任をもって選ぶべきです」真っ先に〝お金をどう準備するか〟を考えがちですが、子ども自身はどんな体験や学びにお金をかけたいか、意思を先に聞いてあげることで、子どもの主体的な進路選択にもつながるかもしれません。子どもが自分のお財布から5000円使って、化粧品を買ったとします。なぜそれに5000円かけるか。〝自分らしさの表現のため〟などそれぞれに理由があるでしょう。「お金を使う理由に良し悪しはなく、このためにお金をかけるのは自分にとって妥当なのだ、と自分に説明できる状態が、お金の教育において目指したいゴールの一つ」。だとすると進学費用も、どんな学びや体験、得られる能力に自分はお金を使いたいのか、明確にしたいですが…。 「案外みんな、進学したい大学の講義内容や、そこで先輩たちがどんな生活をしているかを知らないのでは?そうすると自分の身の回りの偏った世界の中で〝ここにお金をかけるのが普通?〟と判断してしまう。まずはリサーチし、大学生活の解像度を上げることで、何にお金を使うか、考えられる状態を目指しましょう」〝お金の準備〟に焦る前に最終的に選ぶのは、子ども自分がお金をかける理由を自分に説明できるように 【理想の著名人から考える】【先輩のリアルな生活から考える】21憧れる人とか、こういうふうに働きたいって思う人、いる?〇〇さん。その人はどうやって進路を選んだのかな? どんなことを学生時代に学んで、今の活躍につながっているのかな。え〜知らない。ちょっと検索してみる。…あ、大学時代に留学してるみたい。あと…。〇〇大学に進学した先輩ってどんな生活してるのか、SNSで検索してみたら?「〇〇大学 〇〇学部」で検索すると…外国語の講義が実践的で面白いって! 就活でも役に立ったって書いてある。私も外国語が活かせる仕事に就きたいから、この講義は欠かせないな。あと…。for Parent 2023(学習塾のCMなどをみて)そういえば、大学の学費って入学料とかもあわせてこのくらいかかるみたいだよ。(26ページの「進学先によってかかるお金」の記事を、ぜひ一緒に読んでみてください)え〜〜〜〜!! こんなに?びっくりするよね。でも、大学で学んだことを基に将来働いて、収入を得ることができれば、お金をかける価値があるんじゃないかな。うーん。いくらだとかける価値があるんだろう。全然わかんない!あなたはどう思う? どんな学びや、体験に、どれくらいお金をかけたい? お金のつくり方はあとで考えるとして、まずあなたはどうしたいか、教えてほしいな。う〜〜〜ん。考えたことなかった…。じゃあ、まずはそこから一緒に考えてみようか。
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