前ページで紹介したように、25年くらい前と今では、高校生の進学事情は大きく異なります。進学率は8割を超え、大学や専門学校に納めるお金も大幅に値上がりしています。大学・専門学校の数も昔より増0 え、学部や専攻も細かく多様化しているため、保護者が自分の経験から助言するのも難しいでしょう。保護者は今の高校生が置かれた状況や環境を理解し、どうやって支えていくかを考えていきましょう。高校生が進路について保護者とどんな話をしているかを聞いた上図の調査では、最も多いのが「高校卒業後の具体的な進路について」で、これは当たり前かもしれません。将来の職業や夢について話している高校生も半数以上いますが、「進学費用について」は18・5%とそれほど多くはないようです。進路の話をするときに保護者がよく使う言葉は、「自分の好きなことをしなさい、やりたいことをやりなさい」という回答が最も多く、「お金の心配はするな」という保護者も増加傾向。その一方で「お金がない、経済的に厳しい」ということを話している保護者も10%弱と少なくありません。前ページのとおり、家庭の経済事情が進路決定に影響があるというのもまた、現実といえるでしょう。しかし、経済的に厳しくても、進学を諦めさせる必要はありません。進学先について話す際に、費用についても調べ、希望を叶えるためにできることを考えるほうが大切です。お金の面では漠然とした不安を抱えているより、具体的な金額を基に話すほうが、解決の糸口も見つけやすく、準備の仕方や対策も講じやすくなります。進学先によって、学費の負担は大きく異なります。また、高校在学中にかかる塾代や受験にかかる費用など、今後、予想以上の負担が生じることもあります。それらも含めて、家庭でどこまで支えられるか、子ども自身で工夫できることはないかを親子で話し合ってみましょう。大学の入試方法や奨学金の種類など、この数年は進学に関連する制度も変わっています。それに伴い、奨学金の説明会を行い、進学費用の相談に応じている高校もあります。最新の情報をチェックして費用の準備の仕方を考え、できる限り早めに取り掛かることが何より重要です。進学の状況は昔と異なる早いうちから親の意識改革が必要進学先に伴う費用のことも親子で話し合ってみよう最新の情報を集めて準備の仕方を考え少しでも早く取り掛かろう「高校生と保護者の進路に関する意識調査2021」(株)リクルート・一般社団法人全国高等学校PTA連合会調べ2021年2019年2017年※具体的な進路とは、学校、学部・学科、就職先のこと高校卒業後の具体的な進路※について将来どんな職業に就きたいか将来の自分の夢現在の成績について将来どんな生活をしたいか将来どんな生き方をしたいか保護者の高校時代の話進学費用について保護者の(現在の)仕事の話保護者の大学・短大・専門学校時代の話上級学校(大学・短大・専門学校)の動向経済や社会の動き保護者の進路選択の話その他無回答1020304050(%)6056.3%54.2%51.1%for Parent 202324自分の好きなことをしなさい、やりたいことをやりなさい自分でよく考えなさい自分で決めなさい勉強しなさいがんばれ、諦めるな、やればできるよお金の心配はするな大学ぐらいは出ておいたほうがいい資格取得を目指しなさいお金がない、経済的に厳しいいい大学に入りなさい技術を身につけたほうがいい15.3%14.1%12.1%58.6%51.6%49.9%34.8%35.5%33.1%29.5%29.8%25.4%27.6%38.7%35.7%16.5%18.3%14.9%13.6%13.3%11.5%12.1%14.8%15.5%9.9%14.8%13.3%9.1%11.7%9.6%5.7%5.6%5.2%40.1%35.1%29.9%19.6%18.5%18.0%12.6%11.6%9.3%8.5%0.9%0.5%
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