キャリアガイダンス保護者本2023
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iral合的な学習の時間」を「総合的な探究の時間」に衣替えし、課題発見・解決学習などに注力しているのは、その表れです。「入試」対策ばかりに気を取られるのではなく、高校での学習にしっかり取り組むことで3要素を伸ばすことこそが、「入学者選抜」に備える王道なのです。高大接続改革が「大学入試改革」にとどまらず、高校教育、大学教育、大学入学者選抜を一体で改革するものであることは、先にも指摘しました。高校と大学をつなぐのは「入試接続」ではなく「教育接続」だ、と言われるゆえんです。そんな「教育接続」を模索する動きの一つが「育成型」と呼ばれる選抜形態です。「育成型」は、高校までの学びを総合的・多面的に評価し、大学で学んでいく力や意欲を入学者選抜を通して育てていくような形態を指します。受験生にとっては大学教育を受けるためにどんな力が必要になるかがよく理解でき、受験科目以外の勉強にも力を入れなければならないことも痛感できます。一方、大学側にとっては、そんな選抜方法で評価した力を入学後にしっかり伸ばす教育を工夫することに直結します。(大阪府、私立)の「アサーティブ入試」を皮切りに広がり、国立大学でも▽お茶の水女子大学の「新フンボルト入試」 ▽金沢大学の「KUGS特別入試」「超然特別入試」 ▽京都工芸繊維大学の「ダビンチ入育成型入試は追手門学院大学試」 ▽奈良女子大学の「探究力入試『Q』」 ▽島根大学の「へるん入試」(コラム参照)押しです。なかでも高校の「総合的な探究の時間」での成果を評価しようという動きは、国公私立を問わず拡大しています。大正大学の「地域戦略人材育成入試」(同)や桜美林大学の「探究入試Spの好事例と言えるでしょう。文部科学省は先頃、大学に初年次教育とアドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針、AP)を密接に関連づけることなどを求める指針を打ち出しました。APは「入学者にどのような学力を求めるか」を示しますが、それが入学後の教育にきちんと接続していくかがさらに求められているのです。いずれにしても、大学に入ってから何を身につけ、社会で活躍できるかが勝負です。そのための準備を高校時代に幅広く行っておくことを保護者は応援するとともに、せっかく高校で身につけた力をさらに伸ばしていく教育を行っている大学かを選ぶ目も求められていると言えるでしょう。変わる大学教育の中身を保護者もぜひ知っていきましょう。など目白」(同)は、そ増えてきた「育成型」や「探究」重視  ●    ― ■新しい入学者選抜の例※入学者選抜の内容は変更になる可能性があります。出願の際は最新の募集要項をご確認ください学びのタネ(高校生の好奇心と探究心)を育成・評価する。出願前から面談会を実施。入学前セミナー、初年次教育など入学後の教育で学びのタネを育てていく。自らの興味・関心(マイテーマ)で課題研究などの探究(マイプロジェクト)を実践した経験を評価する。入学後はマイテーマにそった授業・活動を支援、伴走していく。探究に取り組んできた経験を学内外のコンテストや発表会等で発表してきた人が対象。授業、部活動、自主活動など形式は問わない。経験を通して何を学んできたかを評価する。35・調査書 ・志望理由書・クローズアップシート高校段階の活動のなかで最も力を入れて取り組んだものの一つについて、その経験から気づいたこと、学んだこと、考えたことを記入読解・表現力試験 面接 (総合理工学部のみ理数基礎テスト)・調査書 ・志望理由書(3000字以内)探究してきた学びの「これまで」を評価プレゼンテーション・面接以下4つに基づいて「これから」を評価・自己探究計画 ・学問探究計画・価値創造計画 ・コミュニティ貢献計画書類審査探究学習報告書、活動報告書、成果物など出願書類を評価(桜美林大学の探究プログラム「ディスカバ!」や桜美林大学が定める外部アワードでの優秀な成果を上げた者は認定証や受賞などの証明資料提出のうえ一次審査免除)面接 各審査の内容を基に総合的に審査forParent 2023

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