リアルな体感で就活の熱量を上げる、スタートダッシュのキャリアサポート國學院大學 Kokugakuin University 就活の早期化にいち早く対応する、シームレスな支援とは 優良企業との重要な「接点」となる『企業セミナー』 「大学3年の春になってようやく就職活動をスタートさせる時代では、もはやありません」。そう言い切るのは、國學院大學法人参事・藤形正俊氏である。就活の早期化が一段と進むなか、國學院大學では初年次からのキャリアサポートをより厚くし、これを大学全体の中期目標にも据える。「就活への意識を醸成するための学生へのアプローチを、本学では入学時のオリエンテーションから始めています。3年生になってからの付け焼き刃で本番に臨むのではなく、1年生の段階から時間をかけて、学生たちの企業や社会をみる目を養っていくことがキャリア支援では重要です。そこで進めているのが、初年次から継続的に支援していくシームレスなキャリアサポートです」このシームレスなキャリアサポートを語る上で欠かせないのが、「リアル」をキーワードに学生たちが働くことのイメージを具体化し、就活へのモチベーションを高めていくための仕掛けの数々だ。例えば1・2年生が対象の正課授業『ライフデザイン』では、新規事業開発に携わってきた企業担当者が語る開発エピソードなどを通じて、学生たちは一つのプロジェクトが生まれるまでのリアルなストーリーにふれる。これに加えて、企業から与えられた課題の解決に学部混合のチームで取り組み、実社会と同じように専門知が異なる者同士が協働することの楽しさや難しさを、実際に体験しながら学んでいく。さらに、学生と優良企業との重要な接点となるのが、毎年秋に学内で開催する『企業セミナー』である。2022年度も大手総合建設企業やIT企業をはじめとする、多彩な顔ぶれの68社が登壇。延べ約3000名の学生が参加し、近年は1・2年生の参加率が増加傾向にある。ここで特に力を注ぐのが、BtoB企業の紹介だ。大規模事業を手掛ける世界的な優良企業がひしめく業界でありながらも、文系学生にはいまひとつ馴染みが薄いのがBtoB業界という。そこでBtoBの現場を熟知する素材メーカーなどの企業担当者にビジネスの醍醐味や最新動向を語ってもらうことで、学生たちの知的好(左上)学内のキャリアサポート課には、毎年秋になると「内定者アドバイザー」が日替わりで常駐。IT、金融、商社といった人気業界を中心に内定を得た4年生約30名が、オンラインと対面の両方で学生目線のアドバイスなどを行っている。(右上)就活のポイントや先輩のリアルな就活体験記を集めた『就活パーフェクト手帳』、優良企業を網羅した『企業大研究』などを毎年刊行。就活生のバイブルとなっている。(左下)『企業セミナー』は、10月から11月のほぼ毎日開催。各業界の優良企業の人事担当者が、國學院大學の学生に向けて企業や業界の説明を行う。取材・文/酒井 摂for Parent 202336コロナ禍を経て就職活動のさらなる早期化が進むなか、「シームレス」を合言葉に初年次からの徹底したキャリアサポートを掲げるのが國學院大學である。同学法人参事・藤形正俊氏に、その背景と戦略について伺った。
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