I I Iこれからの社会が求めるのはどんな人材なのかは、文部科学省や学校も考えていますが、保護者の立場から皆さんはお子さまにどうなってほしいですか? 学校でアンケートしたとき、ほとんどの保護者の方が「幸せになってほしい」と願っていらっしゃいました。自分たちは子どもより先に死ぬので、保護者がいなくなっても自分で幸せになってほしいと。そうなれるように応援するのが保護者の役割なんです。だから皆さんには自律を支える人になっていただきたいのです。保護者の支援が必要な他律から、自ら行動する自律に向かって、自律を支える「まなざし」には、8段階あると考えています(図1)。子どもたちの前にある障害を保護者が取り除いてあげなければいけない「REMOVE」から、何もしなくても一人で生きていけて保護者がその「路■」を信じることができる家庭生活、学校生活、習い事など、一人の子どもでも場面によって異なる段階にあることが普通です。 ■ ■ 「BELIEVE以前私のN」までです。例えば、本人が好きでやっている習い事や部活で何も言われなくても一生懸命練習して、成長する工夫も自分で考え、結果も出せていれば既に「BELIEVE来ていると言えます。でも同じ子どもが、勉強では伸び悩んでいたり、進路に迷って保護者のアドバイスが必要な場合もあります。子どもたちが抱えるさまざまな悩みに対して、「自分で考えて行動すべきこと」と「保護者としてのサポートが必要なこと」は区別して考えればよいと思います。大事なのは、そのときの子どもがどの成保護者の時代と現在では、学校教育は大きく変化しています。昔は知識の習得が中心だったのが、「学びに向かう力・人間性」という学びの姿勢や、「○○ができるようになる」という、学んだ知識を使って行『BELIEVE長段階にいるかを見極めることです。「自律させるために早くステップアップすることばかり意識してしまうと、子どもの状況に合っていない接し方をして逆効果になることもあるからです。また、上の図で必ずしもまっすぐに自律に向かっていかなくても、N」の段階に段階を行きつ戻りつしてもいいのです。子どもたちは立ち止まったり、挫折しながら成長していきます。興味をもったことを試してみて、ダメだと思ったらまた違う「路■」でやり直せるのが高校生です。七転び八起きではなく七■転八倒。起き上がらなくてもいいからハイハイで、もがきながらでも前に進んで行けばいい、くらいの気持ちでいいのではないでしょうか。動できるようになることも育成すべき資質・能力に含まれています。でも私は、「○○ができるようになる」という行動(Doiるのでは足りないと考えています。人の行動には、その背景や根底にN』に行かなきゃ」とng)で留ま■■■■■■■図1子どもへの接し方の段階63forParent 2023
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