激しく、さまざまな情報や多様な価値観が渦巻く今の社会は、何が正しいのかを自分で判断して行動すること、新しい視点でものごとを見て変革を起こすことが求められます。自ら課題を見いだし解決するという探究は、変化の激しいこの時代を生き抜くうえで必要なスキルを身につけるための科目とも言えるでしょう。下のマンガにあるように、探究のサイクルは自分なりの課題を設定するところから始まります。課題についての情報収集では、インターネットや書籍といった資料からの情報だけでなく、実際に困っている人や専門家に話を聞きにいくフィールドワークを行う場合もあります。集めた情報を整理・分析したり人と意見を交わし合ったりしながら解決策を考え、行動につなげ、最後は資料にまとめてプレゼンテーションやポスターセッションを行います。なお、探究の進め方やテーマは学校や地域によってさまざまです。子どもがどのような探究を経験しているのか調べてみましょう。探究に取り組むうえでポイント 私たちは取材を重ねるになるのが、自分ごととして課題に向きあえるかどうかです。日常生活や社会に目を向けたときに湧き上がってくる疑問や興味・関心に基づき、「(この課題を)なんとかしたい」という強い動機をもっている生徒は、積極的に探究に取り組みます。なかで、探究をきっかけに変化した生徒の姿を何度も見聞きしてきました。それまであまり勉強に意欲的ではなかった生徒や勉強が苦手な生徒が、探体験を通して学ぶ探究が、変化のきっかけになる総合的な探究の時間の①課題の設定②情報の収集授業スタート!図3探究のサイクル13←つづくfor Parent 2024
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