キャリアガイダンス保護者版2024
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親子  親が子どもの〝好き〟や、その裏にある動機を知ろうとすることで、親子関係はどのように変わっていくのでしょうか。「子どもとの関わり方が変わった、と語る方がたくさんいます。例えば、あるお子さんは、リフォームをテーマにしたバラエティ番組を毎週熱心に見ていたため、親御さんは『テレビばっかり見ていて大丈夫かしら』と思っていたそうです。ですが、キーパーソン21のプログラムを体験して、その子が『変化を起こす、ということに自分はわくわくする』と言語化した。親御さんは驚き、それからは子どもが夢中になっていることに対して『どこが面白いの?』と聞くようになったとか。ほかにも、親御さん自身が子どもの変化を目の当たりにしたことで、自分のなかにある〝わくわく〟はなんだろうと考えて、新しい仕事を始めたという方もいました」子どもの〝好き〟や〝わくわく〟を言語化することで、親も、どのように子どもを応援すればいいかがわかる。「どういうことを仕事にすると、あなたは夢中になれるかな?」と、職業名ではなく、子どもの〝わくわく〟を軸に進路を語り合うこともできるでしょう。一見、家で怠けているように見えても、話を聞いてみたら、子どものなかにある意外な〝好き〟や原動力が見えてくるかもしれません。今回の記事では、親子だけでできる簡単なワークを紹介しました。キーパーソン21では、対話のエキスパートが進行役をつとめ、1枠1家族で、子どもは自分の「わくわくすること」を見つけ、親は子どもの何を応援すればよいのかがわかる親子向け対話型ワークショッププログラム『オンラインですきなものビンゴ』や、高校生向けの個別進路サポートプログラム『solo-solo』を提供しているそうです。ご興味のある方は、誌面上だけではご紹介できなかった、子どもの「わくわく」を引き出すノウハウをぜひ体感し、親子で対話するきっかけにしてみてください。21forParent 2024なんでわくわくするんだろう? 3つの種類の「わくわく」に注目して、子どもの話を聞いてみるといいそうです。1つ目は「サッカーが好き」のような「名詞的わくわく」。これは子どもの興味・関心の対象を示しています。2つ目は「形容詞・副詞的わくわく」。じっくりと、スムーズに、といった取り組む状態を示しています。3つ目は「〜する」といった行動やアクションになることを示す「動詞的わくわく」です。 「なぜそれが好き?」といった問いかけを通じて、その子の「動詞的わくわく」が導き出せると、これまでの興味の対象を超えて、新しい行動にも結びつきやすいでしょう。

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