感性を育む美大の建築教育を展開。建築士試験の在学中合格を実現京都美術工芸大学 Kyoto Arts and Crafts Universityデザイン力や表現力を磨く文理融合型の教育システム伝統と先進性を備えた京都が学びのフィールドドイツの造形学校「バウハウス」をご存知だろうか。存在したのは1919年からわずか14年間とその歴史は短いながらも、デザイン・工芸などを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った影響力は大きく、モダニズム建築の先駆けとされている。そんなバウハウスと共通する教育に力を注ぐのが、2022年に美術系大学として全国初の「建築学部」を開設した京都美術工芸大学である。2023年には芸術学部との2学部体制に移行し、学部の垣根を越えた学びを推し進めている。背景にあるのは、「建築はサイエンスであり、アートでもある」との思いだ。AIが発達し、高度情報化の波が押し寄せる今、建設業界では、創造性にあふれた建築士が求められている。だからこそ、同大学は、工学の一分野としてではなく、工学的な建築の知識に加え、発想力やデザイン力も備えた人材の育成に力を入れている。そして、豊かな感性や発想力を身につけるために軸足を置くのが建築と芸術の総合的な教育である。特に、自身のアイデアを具現化する建築スケッチや模型制作、CADやBIMを活用した最先端のコンピュータスキルの習得に力を注いでおり、次世代の建築士として必要となる多彩な表現力の研鑽に取り組んでいる。さらに、他者に伝える提案力を鍛える機会を豊富に設けるなど、文系・理系の枠にとらわれない独自の教育を展開している。「建築デザイン」、歴史的建造物や建築学部建築学科は、インテリアから都市計画までを幅広く扱う町並みの保存・活用を学ぶ「伝統建築」、まちづくりやリノベーションを探る「融合」の3領域からなる。これらの領域を深めるうえで、京都で学ぶメリットは極めて大きい。同大学は3領域を横断的に学ぶ教育システムを確立。日本一の歴史文化都市・京都を舞台に、立地を生かしたフィールドワークや地域と連携したプロジェクトなど、大学での学びを実践する教育・研究にも幅広く取り組んでおり、新たな建築の創造につながる知識や技術、発想力を身につけることを目的としている。取材・文/大廣 涼for Parent 202436京都美術工芸大学に、建設業界や教育関係者から大きな注目が集まっている。その理由は、工学としてだけではなく、アートとしてもとらえた建築学と、建築士資格の早期取得を両輪とした独自の教育システムにある。 京都美術工芸大学で建築士試験の在学中合格を目指す学生が学ぶ(大学内で受講)のが、同じ二本松学院グループの「京都建築大学校(KASD)」である。在学中に建築士(一級・二級・木造)やインテリアプランナー資格などを取得し、社会で即戦力として活躍できる人材を長年輩出しており、2023年度の建築士(二級・木造)在学中合格者数は学科試験558名、製図試験492名と全国トップクラスを誇る。一級建築士についても在学中合格者6名(最短3年次合格を含む)を輩出。合格者の学校別全国ランキングでは、全国トップレベルに位置づけている。さらに、4年修学者は大学卒業資格(学士)に加え、高度専門士が取得でき、大学院に進学できることも特色の一つ。最終学歴は大卒以上として、有名企業への就職実績も豊富である。Wスクールシステムで資格取得をバックアップ京都建築大学校(KASD)
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