ゼミ教育ときめ細やかなサポートで、世界を生き抜く力を育む武蔵大学 Musashi University多様な考え方を受け入れるマインドを育成約400種類の多彩なゼミから研究テーマを選択専門の異なる4学部が協働し課題に取り組むプロジェクト武蔵大学といえば、『ゼミの武蔵』。1つのゼミ(ゼミナール)が平均13名で行われるという少人数制の教育は、すでに1950年代から今日まで続いている。このゼミ教育に重点を置いたのは、建学の精神の一つである『自ら調べ自ら考える力ある人物』の育成に適していること。また、ゼミにおける学びや研究内容は自由度が高く、教員の指導のもとに少人数教育を展開していけるというのもその理由といえる。少人数のゼミ教育を通して武蔵大学が育みたいのは、『世界を生き抜く力』。そして、その実体である『多様な考え方を受け入れるマインド』だという。全学部の全学生が1年生からゼミ(少人数授業を含む)を必修とし、約400もの豊富な研究テーマの中から選択することが可能。所属するゼミで、担当教員のアドバイスを受けながら4年間を通して研究を進めていき、集大成となる卒業論文や卒業制作に繋げていく。経済学部では研究成果を発表する機会として学生が企画・運営する『ゼミ大会』へ参加し、審査を経て優勝を競うこともできる。さらに、他大学と共同でプレゼンテーションやディスカッションを行うなど、研究成果を発表する場は学外にもあり、交流を通してコミュニケーション力を培うことができる。『学部横断型ゼミナール・プロジェク2007年度、経済産業省の『産学連携による社会人基礎力の育成・評価事業』採択を受けて始まったト』。これは産学連携のもと、企業からの課題に対して、経済・人文・社会・国際教養の4学部の学生が学部・学年の枠を越えて一つのチームを構成し、その中でそれぞれの学部の専門性を共有し合って課題に取り組み、最終的に企業へ解決策をプレゼンテーションするPBL型(課題解決型学習)の授業だ。学部の専門性により、意見がぶつかり合うこともしばしば。そこを乗り越えて、協働作業をすることの意味を理解していく。取材・文/野影 文香for Parent 202440社会では、様々な分野の専門家が集まるプロジェクトの中で仕事をし、課題解決を目指す場面がたくさんある。武蔵大学ではそんな時に必要となる幅広い能力を、ゼミ教育と少人数教育を通して身につけていく。
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