た、大学が使うエネルギーを大学で創る「自然エネルギー100%大学」プロジェクトは、2019年に再エネ発電量と消費電力が同量となる「自然エネルギー100%(電力)」を達成した。その大きな力になったのが、同学が「ハートウェア」と呼ぶ、学生たちの積極的な行動参加だ。「太陽光パネルの設置や照明のLED化、電気使用量と発電量の見える化といった『ハードウェア』と『ソフトウェア』の整備でも乗り越えられなかった壁をクリアできたのは、学生たちの参加意識と行動です」プロジェクトに賛同したある学生グループは、学内の自動販売機の消費電力量削減を研究テーマにして、キャンパス内を1台ずつ調査。販売本数の少ないものや、古くて消費電力が大きいものを特定し、大学側へは撤去を提言し、自動販売機ベンダー各社には調査報告をプレゼンして省エネ型のものを導入することに成功。年間1万5000kWh(推計)の消費電力を削減した。また、「学生団体SONE」は、学内にさまざまな形で省エネを呼び掛ける一方で、地元工務店と協力して断熱ワークショップを開催し、学生たちがDIYで教室に断熱材や二重窓を設置するなどの活動を続けている。「本学には、学生がさまざまな活動に積極的に参加し、学内・学外を問わず周りの人々と協力してプロジェクトを推進していくという校風があります。こうしたプロジェクト活動は、一つひとつが学びです。さまざまな組織との交渉などもあり、必ずしも学生たちの思惑通りには進みません。壁にぶつかるたびに、自分たちに足りない知識やスキルに気づき、それが新たな学びや行動へとつながっていくのです」クト活動は全学部横断の希望者エントリー型「全学共通プログラム」として強化される。先に述べた「学生団体SONE」のほか、ソーラーシェアリングを導入したブドウ園で大学オリジナルワインの製造をめざす「CUC100ワイン・プロジェクト」、市川市と提携して子どもたちにパソコン操作を教える「ICT支援ボランティア」などユニークなものが多く、こうしたプロジェクトに、より多くの学生が参加しやすくなる。新しい教育体制のもとで、プロジェ「大学は未知のことにチャレンジする場所です。経験は必ず自分の糧になります。サステナビリティ人材として能力を発揮するには、当事者意識を持って自ら動ける行動力も併せ持たなければいけません。本学では、プロジェクト活動を通してこの両方を身につけることができます。私たちはこれからも、学生が大いに挑戦できる場や機会を数多く提供し、行動力を持ったサステナビリティ人材を育てていきたいと思います」と手嶋准教授。千葉商科大学は、持続可能な社会を担うために必要な能力を身につけ、その実現のために高いモチベーションで行動できる人材をこれからも輩出していく。49(左上)「自然エネルギー100%大学」の評価は海外でも注目されている。国内外の大学・企業からの視察オファーが絶えない。 (右上)「CUC100ワイン・プロジェクト」では、ブドウ栽培と発電を両立させるソーラーシェアリングを導入。 (左下)「学生団体SONE」は地元工務店と協力して教室の断熱化ワークショップを開催。学生が主体となって、省エネで快適な教室へと改修した。 (右下)「ICT支援ボランティア」のように、自治体との連携も多い ●DATA千葉県市川市国府台1-3-1TEL047-373-9701(入学センター)URLhttps://www.cuc.ac.jp/for Parent 20241928年設立の巣鴨高等商業学校を前身とし、1950年に千葉商科大学として、商学部商学科を開設。2025年4月からは商経学部、総合政策学部(設置構想中)、サービス創造学部、人間社会学部の4学部体制へ。独自の実学教育は内外から高い評価を受けている。同大学の学生を積極的に採用する「CUCアライアンス企業」約1020社(2024年1月現在)との提携や資格取得サポート等、キャリアサポートにおいても高い実績を誇る。千葉商科大学
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