った事態にもなりかねません。そこで、私が提案したいのは、保護者が本人の選択を助ける「ツッコミ役」になることです。まずは子どもに自分で考えさせる。そのうえで子どもが出した意見に対して、「それはほかの学部でも学べるんじゃない?そっちは調べてみた?」などの問いを重ねることによって、本人のリサーチや思考のブラッシュアップをサポートするのです。このスタンスなら、本人の主体性を尊重しながら、自分に合った進路選択につなげていくことができます。に絞って、パンフレットやWebサイトで、教育内容・カリキュラムなどをじっくりリサーチしましょう。オープンキャンパスがあれば足を運んでみるのもいいですね。ジャンルの異なる複数の大学に関して深く調べていくと、最新の大学動向の相場観が見えてくるはずです。できれば、子どもが高1の段階でこのようなリサーチに着手できれば、情報不足で選択を誤るリスクは減らせます。大学での学びは大きく変化しています。保護者世代の学生時代の知識・経験だけでは子どもへの適切なアドバイスが難しくなっているのは事実です。ですから、子どもと共に保護者も大学の最新動向を把握しておくことは大切です。しかし、今の大学は多様化が進んでいるので、すべての情報を網羅的にインプットすることは不可能。そのため、まずは気になる大学・学部、あるいは県内など身近な大学高校生はまだ社会のことをよく わかっていません。保護者としては、心配になって、積極的にわが子の進路選択に干渉したくなるのは無理のない話です。ただし、心配なあまり、保護者が自分の意見を子どもに押し付けたり、無理に誘導しようとしたりするのはNGです。大学・学部選びは高校生にとって、自分の進路に関して主体的に調べ、考え、決断する貴重な成長の機会です。それを奪ってしまうのはもったいない。また、高校生が自分のやりたいことより保護者の意見を優先した場合、進学後にアンマッチが起こるリスクも高くなります。かといって、すべてを本人に任せて放っておくだけでは、一向に動き出さず、出願直前にバタバタしながら適当に進路を決めてしまうとい保護者はいわば「ツッコミ役」。大切なのは「答え」ではなく「問い」ジャンルの異なる複数の大学・学部に関して深く調べるforParent 202536取材・文/伊藤敬太郎 イラスト/桔川シンどんな大学や学部に進学するかは、高校生にとって今後のキャリアや人生に関わる大きな選択です。特に学部・学科の多様化など大学の変化が著しい現在、その選択はより悩ましいものになっています。そんなわが子に対し、保護者はどのようにサポートをしていけばいいのでしょう。よくある悩みや相談事をピックアップし、専門家が回答します。大学選びQ&A集
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