キャリアガイダンス保護者版2025
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り2系統に学ぶ分野を分けて考えることです。一つは「山登り型」。医学部や看護学部などがその例です。将来の職業が決まっていて、そのゴールを目指して学ぶタイプです。この場合は、まずは目指す職業について内容や社会的ニーズなどをしっかり調べることから始めましょう。もう一つは「ジャングル探索型」。興味があることをとっかかりに学びのジャングルに踏み込んでいき、学ぶなかで新しい発見をし、やりたいことが見えてくるというタイプです。多くの学部はこちらに属します。こちらで重要になるのは本人の興味・関心。それが環境や地域でも、あるいはゲームやマンガでも構いません。その興味・関心にフィットする学部・学科名を探すところから始めてみましょう。メリットは意欲的に学んで成長できた結果、享受できるものなのです。特に保護者世代は知名度の高い大規模総合大学に魅力を感じることが多いですが、小規模校にも、一人ひとりへのきめ細かいケアやサポートがしっかりしているといったメリットがあります(もちろん個々の大学によりますが)。そういった点も意識しつつ、まずは、「本人が何に興味があるのか」「本人にどんな環境が合うか」といったことを重視することのほうが大切です。今や、かつては存在しなかった名称の学部・学科が増加し、選択肢が多すぎるという悩みも増えています。保護者世代は昔からある法学部、経済学部などが安心だと考えがちですが、よく知らないからと他を切り捨てるのはもったいない。そこでお勧めしたいのは、ざっく度が高いほうが保護者としては安心できるという考え方を安易に否定することはできません。しかし、だからといってそれだけにとらわれて大学・学部を選ぶのはリスクが高いといえます。興味・関心や目標とは異なる分野、自分に合わない環境に進学したことで、意欲が損なわれてしまっては元も子もありません。偏差値や知名度が就職に生きるとしても、そのもちろん、大学の偏差値や知名学ぶのはあくまで本人。自分の大学の偏差値や知名度より本人の希望や適性を重視したい「山登り型」と「ジャングル探索型」の2系統に分けて考えてみるforParent 2025進路アドバイザー 倉部史記氏企業広報のプロデューサー、私立大学専任職員、予備校の総合研究所主任研究、大学連携プロデューサーなどを経て、現在はフリーランス。著書に『看板学部と看板倒れ学部』(中公新書ラクレ)など。     37

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