早期からの業界・企業理解が鍵に。モチベーションを高めるキャリア支援國學院大學 KokugakuinUniversity「なりふり構わず就活するのは、カッコ悪いんじゃないか」。國學院大學のキャリア授業「ライフデザインⅡ」に登壇した4年生の内定者は、就職活動を始めた当初の胸の内をそう口にした。だがインターンシップに参加してみると、意欲に溢れる就活生の方が、自分よりも圧倒的に輝いて見えたという。ここから彼は全力で就活に打ち込み、大手IT企業から内定を得る。「今頑張って何が悪い。そんなマインドに変わると、就活は楽しいよ」。この率直な言葉が胸に響いたのか、受講生たちは頷きながらメモを取った。2年次向けのこの授業は、プロジェクト型学習のほか、内定者の就活体験談も交えて、キャリアを考えていく正課科目だ。学生優位の売り手市場が続く一方、大手企業はいまだ狭き門であり、さらに採用活動は年々早まる傾向が進む。キャリアサポート担当部長の木村都氏は「本学では、低年次からのキャリア意識醸成により注力しています」と語る。「特に鍵を握るのは3年次のインターンシップです。しかし、2年次の段階で業界や企業を知って準備をしていないと、3年次4月の申込みの際にエントリーシートが書けません。だからこそ、学生たちには早い段階から就活や企業のリアルに触れる場を提供し、働くことへの意識とモチベーションを高めるキャリア支援を大切にしています」毎年秋に学内で開催する『企業セミナー』は、國學院大學が学生と優良企業との重要な接点と位置付けるキャリア支援の一つだ。24年度も、大手総合建設企業やメーカー、出版社をはじめとする多彩な顔ぶれの名の学生が参加。近年は1・2年生の参加率が増加傾向にあり、採用活動の早期化を受けて開始時期も9月へと早めている。中でも力を入れるのが、BtoB企業の紹介である。大規模事業を手掛ける世界的な優良企業がひしめく業界でありながらも、BtoB業界は学生にはいまでは、現場を熟知する企業担当者にビジネスの醍醐味や最新動向を語ってもらうことで、学生たちの知的好奇心を喚起し、業界・企業選びでの一つ馴染みが薄い。そこで同セミナー優良企業との重要な「接点」となる『企業セミナー』就活の早期化にいち早く対応低年次からキャリア意識醸成 forParent 2025 40(左上)学内のキャリアサポート課には、毎年秋になると「内定者アドバイザー」が日替わりで常駐。IT・金融・商社といった人気業界を中心に内定を得た4年生約30名が、自身の体験をもとに学生目線のアドバイスなどを行っている。(右上)就活のポイントや先輩のリアルな就活体験記を集めた『就活パーフェクト手帳』、優良企業を網羅した『企業大研究』などを毎年刊行。就活生のバイブルとなっている。(左下)『業界別体験イベント』では、普段は目にすることのできない現場の内部やバックヤードなどの見学を通じて、仕事への理解を深めていく。取材・文/酒井 摂企業が採用活動の開始時期を早める中、大学のキャリア支援の現場では、どのような取り組みが進んでいるのか。國學院大學学生事務部キャリアサポート担当部長の木村都氏に話を伺った。60社以上が登壇し、延べ約1300
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