5 「果物ばかり食べていた」など、どんな意味「ここから外れたら大変なことになる」といエットと同じで「みんながジムに行っている私の子どもが16歳まで在籍していたオルタナティブスクールでは、学校内での決めごとはすべて子どもたちの話し合いによって行われることになっていました。なかには話し合いに参加せずお喋りばかりしている子もいたけれど、その子も、自分にとって大切なこととなると、ちゃんと意見を言い出します。ああ、こうやって放っておくと、何とかなるものだと思いました。自発性が命なのです。人にはもともと、向き不向きや、これは譲れないという考えがある。でも自分のことがすぐにわかる人はなかなかいません。だから焦らずに、高校・大学の7年間は、子どもにぼんやりできる時間をあげると思ってはいかがでしょうか。その「ぼんやり」のなかで、子どもは自分の向き不向きや、この先どういう方向に進みたいのかを考え始めるのだと思うのです。人間に限らず生き物はみんな、小さな赤ちゃんのときから結局変わらないものだと私は思います。だから大きくなった後に大切なのは、子ども時代を取り戻して、本来の自分に戻っていくことです。本来自分に向いていることや、自分がしたいこと、進みたい方向、そういう「自分」というものを取り戻していく。それは子どもだけでなく、親にも言えることです。これまで子育てや親の介護など、他の人に向いていた矢印を少し自分に向けてみて「自分は本来、どういう人間だったのだろう」と向き合ってみてはどうでしょう。親御さんに「私って、どういう子どもだった?」と聞いてみてもいいですね。私も聞いてみたことがありますが、「甘えるにも気をつかう子だった」と言われて、なるほど、私らしいと思いました。「髪の毛を伸ばすことにこだわっていた」があるのかわからないようなこと。その行動やこだわりのなかに、意外と自分らしさのヒントがあるようにも思います。「同じクラスのあの子はもう予備校を決めたらしいから、うちもがんばらないとダメだ」などと、つい人と比べて焦りがちですが、う考えを外して、自分というものを知ってみると、意外と何とかなるものです。ダイから行かないと」と無理をするよりも、「私はのんびり歩くのが向いているかも」と自分らしいダイエット法を見つけたほうが、うまくいきますよね。forParent 2025「友おじさん、どうして人は色とかお金とかに目がくらむの?」 サイキック能力を持つ中学生のキヨカと、近所に住む友おじさんの、ささやかだけれどかけがえのない連帯。人がそれぞれの力を発揮して生き抜くための、知恵と哲学が詰まった最新長編!
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