医療的な知識や生徒指導まで、幅広い知識とスキルが必要とされる保健室の先生。愛知みずほ大学で学び、現在養護教諭として活躍している平田百合絵さんにお話をお聞きしました。
実技練習の機会に恵まれていたことが今に生きています。保健室の先生役と小学生役に分かれてロールプレイングする授業は、「こういう時はこう対応しよう」というイメージトレーニングになりました。また、チームごとに与えられたテーマについて調べ、自らが先生となって授業をしたことも。準備期間が少ない中で、いかに効率よく準備をするかなど難しいこともありましたが、「必要なことを見定めて計画を立てる力」が培われました。
健康と安全のために、薬品類のチェックは欠かしません
子ども達がケガした場所をマップにするなど、創意工夫しています
養護実習でお世話になった先生が私の理想です。どんなことに力を入れて生徒指導をしているか、子どものちょっとした変化にも敏感に気が付く気配りなど、実習担当の先生から学んだことがたくさんあります。現在勤務する当校の養護教諭は1人体制です。現場の状況にあわせて手探りな部分も多々ありますが、「実習の時にお世話になった先生ならどうするかな?」と、今でもその先生をイメージしながら働いています。
優しさはもちろん、最適なケアが求められる仕事です
他校の先生に質問することも。スキルを磨きます
養護教諭は、学校内のすべての人と関わる仕事です。クラスを受け持つことはありませんが、全校生徒の健康や安全を守ります。心配な点があれば担任の先生に報告したりと、他の先生たちとの連携も欠かせませんし、保護者とも関わります。そうした中で、養護教諭としての役割は何かを考え続けています。学校に養護教諭は私だけだからこそ、采配は自分次第。手を抜くことなく、これからも自分を高めていきたいです。
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