アーカイブの提案を通して文化の継承をサポートしたい
文化情報部という部署で、文化事業に携わっています。具体的には、企業や博物館、資料館などが保有している資料の整理や、文化財の活用提案を行うのが主な業務です。博物館などでは、収蔵物をデータ化して目録を作成し、データベースをつくることもあります。また、貴重な文化財を劣化から守るために、原本のレプリカを作ることも。提案するにあたっては、その資料や文化財に合わせた手法を選ぶことが必要。そのため、どの形で再現したらより伝わりやすいかを常に考えて提案しています。先人たちが残した大切な文化財や資料を、デジタル技術を駆使して未来に伝えていくことができるこの仕事に、大きなやりがいを感じています。
小さい頃から図書館司書を目指し、その資格を取得できる岐阜女子大学に進学。入学後、デジタルアーカイブを学ぶうちに、資料保存とその活用法に興味を持つようになりました。デジタルアーカイブの知識や技術は、どの分野でも共通して活用できるものだと感じたのも、惹かれた理由の一つです。将来は、デジタルアーキビストとして文化財や資料を未来に残す仕事に携わりたいと思い、この道へ。ナカシャクリエイテブは、進路で相談にのっていただいた教授から話を聞き、就職につなげることができました。私がやりたかった仕事だけに、充実した日々を送っています。
大学で学んだ知識や技術を仕事に生かしています
岐阜女子大学は、私が取得したいと思っていた資格がすべて取れることが魅力で進学を決めました。大学生活は資格取得に勤しむ4年間で、図書館司書のほか、デジタルアーキビスト、博物館学芸員、高等学校教諭一種免許状(情報)、学校図書館司書教諭、ドローンの資格(無人航空機安全運航管理者、無人航空機操縦技能)、世界遺産検定、情報系の資格など10以上の資格を取得。学業だけでなく学祭の実行委員を務めるなど、楽しいことにも積極的に参加してきました。また、2年生までは大学の寮に入っていたため、学部や学年を越えた友人も多くできました。楽しい思い出と、学びにあふれた有意義な学生生活を送ることができたと思っています。
大学では学科の枠を越えて資格取得に挑戦しました!
ナカシャクリエイテブ(株)勤務/文化創造学部 文化創造学科 文化創造学専攻 アーカイブ専修 図書館司書コース(現 文化創造学科 デジタルアーカイブ専攻)/2021年卒/電力・ガス・通信、交通・運輸のインフラ、文化財など、幅広い事業を展開するナカシャクリエイテブ(株)に就職。文化情報部アーカイブ課に所属し、文化財や資料などのデジタルアーカイブ業務を担当。企業の資料整理を依頼されることも多く「企業が保管している歴史的な資料や経営に関する資料は、現在の経営や社員教育に生かせるものがとても多く、私自身も勉強になることばかり。資料を保存して活用する重要性だけでなく、資料の価値の大きさも伝えていきたいです」と話す。
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