現地法人の営業職は、各国の顧客、現地エージェント、日本の本社との間を結ぶ役割を担います。それぞれのコミュニケーションが円滑に進むよう努めています。
プラスチック容器をつくる機械「射出延伸ブロー成形機」などの開発・製造・販売を手がける企業に勤めています。私の職場はヨーロッパの現地法人。ドイツの営業所を拠点に、ヨーロッパ・アフリカ・中東・ロシアなどの顧客に向けて営業活動を行っています。働くうえで心がけていることは、効率的に動くこと。毎日さまざまな問い合わせが世界中から舞い込むなか、それぞれの至急性を判断し、時差を考慮に入れて、優先順位をつけてテキパキ業務に取り組まなければ、すぐに仕事が滞ってしまうからです。上司や同僚、現地エージェント、日本の本社と協力して地道に営業を行い、1台数千万円もする商品の契約を獲得するとき、一番やりがいを感じます。
外国語教育に特化した大学なら、卒業後も役立つ語学力が身につくと考えて、京都外大に入学しました。在学中は、外国人の先生や留学生に話しかけるなどして、学内でも積極的にドイツ語を使うように努めました。これによって会話力が大きく向上。ドイツに留学したときは、臆することなく現地の人とコミュニケーションを取ることができました。4年間をかけて国内外で集中的に外国語を学んだことは、「ドイツで生きていける」という確かな自信になり、海外で働く動機にもなりました。また、副専攻として英語の授業を受けたことも良かったです。高校時代は英語が苦手だった私が、現在英語で商談ができているのは、大学で学んだおかげです。
見本市にブースを出展。訪れる方を笑顔で迎えて、商品を説明します。
プラスチックごみの削減は世界的な課題となっており、どの国も新しい対策や規制を打ち出し続けています。プラスチック製品の製造に関わる私たちは、各国の最新の状況に素早く柔軟に対応しなければなりません。臨機応変な行動と決断ができるよう、情報収集を怠らないことが重要だと思います。私の目標は、担当国をたくさん任される営業職に成長すること。経験豊富な先輩の仕事から学び、自らの実績を重ね、自分の理想に近づいていきたいと思います。高校生の皆さんには、「偏差値で大学を選ばないで」というアドバイスを贈りたいです。興味があることを学べる大学を選ぶ方が、自分の個性や才能を伸ばすことにつながると思いますよ。
出張ではいろいろな国を訪れますが、観光名所に立ち寄るチャンスはなかなかありません。ただ、仕事をしながら異国情緒を味わうことはできます。
AOKI TECHNICAL LABORATORY EUROPE GmbH/外国語学部 ドイツ語学科/2015年3月卒/京都府出身。大学卒業後はドイツの出版社でインターンシップを経験。翻訳やマーケティングの仕事に取り組んだ。それから2年後、「もっとも語学力が生かせる職業は営業職だ」と考えて、海外営業ができる企業への就職活動を開始。世界中に拠点をもつ点や、初年度から先輩社員の出張や商談に同行できる点に惹かれて、「株式会社 青木固研究所」のヨーロッパ現地法人である「AOKI TECHNICAL LABORATORY EUROPE GmbH」に入社した。普段はドイツのデュッセルドルフにあるオフィスに勤務している。
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