広告、マーケティング、マスコミが私たちの生活に及ぼす影響について昔から興味があります。私たち消費者は、広告から受けるイメージで商品を選択・購入することが多いでしょう。ただ、広告のなかには差別的な表現が含まれることも。私の研究テーマは、広告におけるジェンダーの表現が、社会の価値観にどう影響するかです。海外の広告と比較するとより顕著に表れるのですが、日本の広告には、例えば「お母さんは料理が上手で、お父さんは家事ができない」といった性別役割分担を当然とする表現がとても多いです。このような企業が発するメッセージの背景を正しく理解することは、市場主導型の社会に生きる私たちが、より消費者として賢くなるためにも必要です。そして、社会の価値観が変わることで、広告表現もそれに伴い変化していくことでしょう。
「文字」は、デザインにおいて重要な要素の一つ。文字デザインによる広告的な効果についても考えています。
広告とマーケティングがテーマの基礎ゼミに、ショートムービーを作って映画製作を学ぶコミュニケーション実践科目と、メズルール先生が担当する授業では、「反転授業」スタイルを採用しています。学生たちはネットで記事を読んだり、ビデオをみたりと自宅学習をしてから授業に出席します。「事前に知識をインプットしてから、まとまった考えを授業でアウトプットすることで、プレゼンの内容も濃いものに」と、メズルール先生。また、授業はすべて英語で行われるので、活発に議論を交わすうちに、自然と英語運用能力が高められます。
ゼミ旅行はロンドンへ。美術館を巡り様々なデザインや広告を見てきました。写真はロンドン交通博物館にて。
中学・高校と英語の「勉強」はしてきても、英語を「使う」場面はあまり無かったかも知れません。この大学には、あなたの考えを英語で表現するチャンスが豊富にあります。英語を使って未来を作りましょう!
メズルール先生の趣味は工芸。昔はマンドリンを自作したことも。今はウクレレを弾いて歌うのが楽しいそう。
担当科目/学科基礎演習I・II、コミュニケーション実践I、コミュニケーション実践応用I、Discussion & Debate など
略歴/フランス・パリ出身。イギリスに留学し、イースト・ロンドン大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンで学ぶ。その後、イースト・ロンドン大学で教鞭をとったのち、2007年に日本に移住。他大で非常勤講師を務め、2010年より恵泉女学園大学特任教員を経て、現職に至る。
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