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私立大学/東京

コクサイキリストキョウダイガク

ICUだからできた自分への挑戦

クラーク記念国際高等学校
教養学部4年 加藤 美玲(メジャー:社会学)
※学年は、取材時のもの

―ICUの在学生に魅了され入学を決意

 高校生の頃、体調を崩したことで家から受講できる通信制高校に編入しました。卒業後、自分が何をしたいか考えたとき、昔アメリカに住んでいた経験を活かしたいと考え、英語を活用でき、また国際的な背景を持つ大学を志望するようになりました。実際にICUのキャンパスに訪れ、在学生の自由に生きる姿、熱意を持って学問について語る姿に特に惹かれました。また、温かく受け入れてくれる在学生の人柄に他大学とは違うICUの良さを感じました。

―ICUのサービス・ラーニングプログラムと交換留学への参加による大きな転機

 2年次の半ばまでは授業についていくのが精一杯でしたが、このままの自分ではダメだ、何か新しいことに取り組みたいという思いに駆られ、自分自身を見つめ直すようになりました。それをきっかけに2年次の夏に参加したのがサービス・ラーニングプログラム (自発的な社会貢献を行うサービス活動を通した学びのプログラム) でした。参加したのは国内のコミュニティプログラムで、アジア学院というNGOで1ヶ月過ごしました。ここで学んだ「共に生きる」という精神は今でも大切にしていることです。アジア学院では世界各国から集まった学生と共同生活をすることで、「異なるという'違い’が強調されるよりは、違いがあるからこそ自分がある」ということに気付かされました。自分を見つめ直し、理解する転機となり、その後の学びにも繋がったと思います。
 もう一つ大きな転機となったのは、3年次に参加したイギリスへの交換留学です。精神的に強い方ではなかったため不安でいっぱいで参加した留学でしたが、期待以上のものを得ることができました。ICUでは自分が「日本人」としてマジョリティだったのに対し、イギリスでは数少ない「日本人」としてマイノリティへと立場が入れ替わりました。そのため、自分の存在を認識してもらい、且つ「日本人」だという偏見で誤ったレッテルを貼られないためにも積極的に自己主張をすることが必要でした。ICUで培われてきたクリティカル・シンキングやディスカッションスキルが他の選択肢や考えを受け入れる面でも活かされ、留学中にもそれらの力をより一層磨くことができました。その上、積極的に何でも挑戦していくチャレンジ精神や昔の自分に打ち勝つメンタリティも育むこともできました。


―誰かに寄り添える存在になりたい

 ICUで履修した社会学の授業や留学プログラムに参加したことで「上から下への支援だけでなく、人と人との繋がり」の重要性に気づくことができました。その気づきに焦点をあて、卒業論文は「外国にルーツがある子供たちの社会関係資本へのアクセス 非営利団体の重要性について」をテーマに書きました。卒業後はICUの5年プログラム(学士と修士の学位を5年で取得することができるプログラム)を利用して大学院に進学し、海外にルーツがある方や移民など日本社会におけるマイノリティのメンタルヘルスの支援について、引き続き学びたいと考えています。
 自分は将来、何をしたいかというより、どういう人になりたいかを重視していて、なんらかのかたちで誰かに寄り添える人になりたいと考えています。大学で過ごしてきたことや、留学やサービス・ラーニング・プログラムで培ってきた力が、こういった私の夢を後押ししてくれたのだと思います。


(記事:ICU学生記者 児玉 実央)
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加藤さんは、2020年度Friends of ICU学術奨励賞「安積仰也社会学賞」を受賞されました。大学ウェブサイトで受賞者コメントをご覧いただけます。

▼大学ウェブサイト: https://office.icu.ac.jp/giving/friends_of_icu_2020.html

▼卒業論文タイトル:
 外国にルーツがある子供たちの社会関係資本へのアクセス 非営利団体の重要性について
 Accessing Social Capital for Children with Foreign Roots in Japan The Significance of Non-Profit Organizations
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国際基督教大学(私立大学/東京)
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