リベラルアーツの学びから、香港留学をきっかけにアジア研究へ
国際基督教大学高等学校
教養学部４年 髙田 耀（メジャー：アジア研究）
※学年は、取材時のもの
―リベラルアーツの学びからアジア研究へ
ICUを知ったのは高校を探していた時のことです。中学までを海外で過ごした自分にとって帰国生の受け入れ体制が整っているICU高校、そして入学後に様々な分野を学んでから専門を決められるリベラルアーツ・カレッジのICUはとても魅力的でした。
在学中はリベラルアーツ教育の環境を活かし、様々な授業を履修しました。ICUでは2年次の終わりにメジャー（専修分野）を決めるため、それまでに様々な分野の授業の履修を通して自分の興味や関心を見極めることができます。例えば、1年生の時に履修した一般教育科目（通称：ジェネード）の「日本国憲法」の授業では、憲法だけに留まらずICUのキリスト教的理念などについて考える機会があり、それがきっかけとなって哲学・宗教学メジャーにも興味を持ち、授業を履修していましたし、また国際関係学や歴史学の授業も多く履修していました。その中でも2年次の夏期留学プログラムをきっかけにして関心を持ち、3年次の交換留学先としても選んだ香港についてより深く勉強したいと考え、アジア研究メジャーを自分の専攻としました。アジア研究メジャーの良いところは、学際的なメジャーであるため、国際関係学や歴史学など今まで勉強してきた他の分野も活かして学ぶことができる点です。実際、自分の卒業論文も香港の歴史や国際関係と関連した内容になっており、アジア研究をメジャーにしながらも様々な学門分野を横断的に学んだことを生かすことができました。
―短・長期の海外経験が出来る環境で香港への理解を深めた4年間
2年次に夏期留学プログラムで1か月間香港に滞在した経験は、大きな転機となりました。アジアにありながらも、かつてはイギリスの植民地統治下にあった香港は、漢字文化圏でありながらも同時に英語圏でもあり、アジアの中でも他の国とは異なる雰囲気を持っているため、特に興味深い場所であると感じました。そして、もっと香港のことを知りたいと考え、3年次の交換留学も香港で学ぶことに決めました。実際、香港留学中は卒業論文のテーマのインスピレーションを得ただけではなく、授業では研究の方法論、交換留学先の香港大学図書館では沢山の資料に触れることができました。新型コロナウイルスの流行によって1月からはオンラインでの留学になってしまいましたが、それでも授業の質が落ちる事はなく、有意義な経験をすることができました。
また、ICUで1年次に履修したELA（English for Liberal Arts、主に日本語を母語とする学生全員が1~2年次にかけて履修する語学学習プログラム）の授業でアカデミックな英語運用能力を高めた経験が留学中大変役に立ちました。加えて、ICUでは英語で講義されるの授業が多く開講されているため、英語で大学での学びを深めることに慣れていくことができました。このようなICUでの学術的な経験があったからこそ、学生の英語のレベルが非常に高かった香港大学で、現地や他の国々出身の学生と肩を並べて学ぶことが出来たと感じています。
―ICUでの経験をもとに将来へ：受験生に向けたメッセージ
就職先の会社もマーケットとしてアジアにフォーカスを深めている企業なので、今後はアジア市場を軸とした国際的なビジネスに携わっていきたいと考えています。また、大学を卒業しても香港へのアンテナを張り続け、香港についての学びを深めていきたいです。
やりたいこと、学びたいことを模索している受験生の皆さんにとって、ICUは様々な学問を学んでから自分の専攻を決めることが出来るので最適な環境であると考えます。自分も、大学に入った段階ではメジャーが決めきれず、悩んだこともありました。１つの専攻に縛られることなく様々な分野を学ぶことでき、留学プログラムも含め、多角的に自分の知的関心を刺激してくれるICUにおいてこそ、物怖じせずに自分のやりたいことを進めていけば自ずと道は開けてくると思います。
（記事：ICU学生記者 武居 結紀子）
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髙田さんは、2020年度Friends of ICU学術奨励賞「長清子アジア研究学術奨励賞」を受賞されました。大学ウェブサイトで受賞者コメントをご覧いただけます。
▼大学ウェブサイト： https://office.icu.ac.jp/giving/friends_of_icu_2020.html
▼卒業論文タイトル：
香港の「記憶の場」
Lieux de Mémoire of Hong Kong
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―リベラルアーツの学びからアジア研究へ
ICUを知ったのは高校を探していた時のことです。中学までを海外で過ごした自分にとって帰国生の受け入れ体制が整っているICU高校、そして入学後に様々な分野を学んでから専門を決められるリベラルアーツ・カレッジのICUはとても魅力的でした。
在学中はリベラルアーツ教育の環境を活かし、様々な授業を履修しました。ICUでは2年次の終わりにメジャー（専修分野）を決めるため、それまでに様々な分野の授業の履修を通して自分の興味や関心を見極めることができます。例えば、1年生の時に履修した一般教育科目（通称：ジェネード）の「日本国憲法」の授業では、憲法だけに留まらずICUのキリスト教的理念などについて考える機会があり、それがきっかけとなって哲学・宗教学メジャーにも興味を持ち、授業を履修していましたし、また国際関係学や歴史学の授業も多く履修していました。その中でも2年次の夏期留学プログラムをきっかけにして関心を持ち、3年次の交換留学先としても選んだ香港についてより深く勉強したいと考え、アジア研究メジャーを自分の専攻としました。アジア研究メジャーの良いところは、学際的なメジャーであるため、国際関係学や歴史学など今まで勉強してきた他の分野も活かして学ぶことができる点です。実際、自分の卒業論文も香港の歴史や国際関係と関連した内容になっており、アジア研究をメジャーにしながらも様々な学門分野を横断的に学んだことを生かすことができました。
―短・長期の海外経験が出来る環境で香港への理解を深めた4年間
2年次に夏期留学プログラムで1か月間香港に滞在した経験は、大きな転機となりました。アジアにありながらも、かつてはイギリスの植民地統治下にあった香港は、漢字文化圏でありながらも同時に英語圏でもあり、アジアの中でも他の国とは異なる雰囲気を持っているため、特に興味深い場所であると感じました。そして、もっと香港のことを知りたいと考え、3年次の交換留学も香港で学ぶことに決めました。実際、香港留学中は卒業論文のテーマのインスピレーションを得ただけではなく、授業では研究の方法論、交換留学先の香港大学図書館では沢山の資料に触れることができました。新型コロナウイルスの流行によって1月からはオンラインでの留学になってしまいましたが、それでも授業の質が落ちる事はなく、有意義な経験をすることができました。
また、ICUで1年次に履修したELA（English for Liberal Arts、主に日本語を母語とする学生全員が1~2年次にかけて履修する語学学習プログラム）の授業でアカデミックな英語運用能力を高めた経験が留学中大変役に立ちました。加えて、ICUでは英語で講義されるの授業が多く開講されているため、英語で大学での学びを深めることに慣れていくことができました。このようなICUでの学術的な経験があったからこそ、学生の英語のレベルが非常に高かった香港大学で、現地や他の国々出身の学生と肩を並べて学ぶことが出来たと感じています。
―ICUでの経験をもとに将来へ：受験生に向けたメッセージ
就職先の会社もマーケットとしてアジアにフォーカスを深めている企業なので、今後はアジア市場を軸とした国際的なビジネスに携わっていきたいと考えています。また、大学を卒業しても香港へのアンテナを張り続け、香港についての学びを深めていきたいです。
やりたいこと、学びたいことを模索している受験生の皆さんにとって、ICUは様々な学問を学んでから自分の専攻を決めることが出来るので最適な環境であると考えます。自分も、大学に入った段階ではメジャーが決めきれず、悩んだこともありました。１つの専攻に縛られることなく様々な分野を学ぶことでき、留学プログラムも含め、多角的に自分の知的関心を刺激してくれるICUにおいてこそ、物怖じせずに自分のやりたいことを進めていけば自ずと道は開けてくると思います。
（記事：ICU学生記者 武居 結紀子）
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髙田さんは、2020年度Friends of ICU学術奨励賞「長清子アジア研究学術奨励賞」を受賞されました。大学ウェブサイトで受賞者コメントをご覧いただけます。
▼大学ウェブサイト： https://office.icu.ac.jp/giving/friends_of_icu_2020.html
▼卒業論文タイトル：
香港の「記憶の場」
Lieux de Mémoire of Hong Kong
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