心がけているのは、学生と身近に接することと、いつも笑顔を絶やさないこと。学生たちも友だちのように感じてくれているようです。授業以外の時間でも、私や多くの留学生たちと生きたスペイン語で会話する機会が多いのが神田外語大学の良いところだと思います。メキシコの死者の日やクリスマス、スペイン語圏の食べ物を楽しむイベントなど、言葉とともに文化を学べる環境が整っていることもポイントです。また、スペイン語技能検定やDELE(スペイン文部省管轄のスペイン語能力試験)に挑戦したいという学生もいて、とてもうれしく感じています。試験合格に向けて個別に指導することは、私にとっても大きな喜びです。スペインの言葉と文化を習得し、社会に出たら、心広く世界のどんな人とでも接することができる人になってほしいと願っています。
もし授業に集中していない学生がいても、怒らずスペイン流にユーモアを交えて指摘します。
スペイン語の文法と会話の基礎を教えているアナ先生。授業では、歌やゲーム、映画などを利用して独自の形で進めているとのこと。ゲームについては、「みんなゲームに負けたくありません。ですから、一生懸命しゃべるようになるんです」。歌については、「歌詞に出てくる、すでに習った単語を空欄にしておきます。そこで歌を聴き、なんという単語かを答えるわけです」。一人の学生を有名人だと仮定して、他の学生が質問するという手法は学生にも大好評。「笑い声のあふれる授業になりました。楽しみながら勉強するのが一番だと思います」。
「教材は、学生が興味の持てるようなものを」と自身で探してくることが多いとのことです。
視野を狭めることなく、興味をどんどん広げて、いろいろな本を読み、いろいろな文化にふれるような高校生活を送ってください。違いを認め、心広く人と接することのできる大人への第一歩にきっとなります。
スペイン文学、日本文学共に大好きというアナ先生。お気に入りの作家はエスプロンセーダと夏目漱石です。
専門分野は、比較文化学および教育学。略歴。スペインレオン大学にてスペイン語学、教育学を修める。来日し、日本語学校にて日本語を修得。一時スペインに帰国し、レオン大学にて比較文学を修める。その後再び来日し、2014年4月より現職。
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