インドネシア語教育の専門家として外国人に教えて20年以上になります。アメリカの大学でも教えましたが、日本人にとってインドネシア語は親しみやすい言語です。文字はアルファベット、発音はローマ字読みで声調もない。文法も単純です。言語を学ぶコツは、とにかく使うこと。話さないと意味がありません。といっても、いきなり社会や政治の話は難しい。授業では、できるだけ学生に身近なこと、例えば、自分の出身や住んでいる街のこと、自分の経験などについて話してもらうことから始めます。本学の学生は、意欲が高く、授業の雰囲気もいいですね。授業中はインドネシアの文化も紹介します。日本ではバリ島が有名ですが、インドネシアには1万以上の島があり、様々な文化が混在しています。それもまた魅力。知るほどに興味が湧くでしょう。
形式張ったことが好きじゃない。同僚やスタッフ、学生たちと親しく、家族のような関係を築いています。
「インドネシア語基礎」ではスヨト先生が週2回会話を担当しています。例文をもとに先生が一人ひとりインドネシア語で質問。「好きな食べ物は?」「アイドルは?」。日本語はほぼ使いません。でも先生が発する流行りのモノマネに教室が笑いの渦に。「身近な話題を選び、話しやすい雰囲気づくりを心がけています」。学生が話した後には、また先生が質問を投げかけます。「語学は反復が大切。授業で出た単語が使えるような質問をします」。こうして楽しく学びながら、学生は日常会話を習得していきます。
「イケメンは何て言うの? この単語、前に出てきましたよ」。少人数クラスだから発言する機会がいっぱい。
インドネシアの魅力は、文化が多様で、自然が美しく、優しい人が多いこと。経済成長も期待されています。インドネシア語とインドネシア文化を一緒に楽しく学びましょう。
趣味は東ジャワとバニュワンギの舞踊。学生や卒業生と一緒に、遊びに行ったり旅行に行くこともあります。
専門は外国語教育学。略歴:マラン教育大学卒。ジャヤヌガラ大学(修士)修了。ウィスコンシン大学でインドネシア語客員教授、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの客員教授、マランクセスワラ大学インドネシア学スタディプログラムの責任者を経て、神田外語大学では2005年から教えている。2008年からジャカルタの国家教育省言語センターで外国人向けインドネシア語教育専門家団体メンバーを務める。
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