負担の無い生体計測システムや、それによる医療・福祉支援システムの開発を研究している本井先生と学生に、研究室の学びについてお話を伺いました。
当研究室が目指している研究は、センサ、信号処理回路などの要素技術の開発から、それらを融合して支援機器としてシステム化し、医療・福祉現場に届けてその有効性を評価する研究までを実施しています。その中で、課題を発見し解決する力や、人を喜ばせたいという意識など、人間力の成長を感じることができます。また実際に、人々に喜んでもらえる瞬間に立ち会えることが、学びの面白さ・やりがいだと思います。
研究室では、簡単かつ日常的に健康状態をチェックできるシステムの実現を目指しています。その中でも私は、トイレに座るだけで血圧をチェックできる新しい計測システムの開発を目標にしています。この分野の研究を進めていく中で、センサ・電子回路・マイコンなどを活用したセンシング・信号解析技術を学びました。研究で培った知識・技術を活かし、将来は医療・福祉機器のメーカー等で設計・開発に携わりたいと考えています。
関節炎に悩んだ経験から、筋組織の力学的特性を非侵襲かつ連続的に計測できるシステムを開発しています。この研究を通して、高齢者の病状悪化を未然に防ぐことが大切と実感。負担の無い生体計測技術の実現に不可欠な、電子・機械デバイスなどのハードからデータ解析技術までを学んでいます。卒業後は、日常生活の慢性的な負担や怪我の前兆を定量的に測定し、発症を未然に防ぐ予防治療に関わる機器開発に携わりたいです。
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