軽量な素材として航空機や自動車に使用される「複合材料」が持つ力学特性の発現機構について、研究を進める黒瀬先生と学生に、研究室の学びについてお話を伺いました。
硬くて強い金属だけでなく、軽くてしなやかな強さを持つ複合材料も機械工学で扱う領域です。本研究室では軽量な素材として航空機や自動車に使用される、複合材料が持つ力学特性について研究しています。研究を通じてものづくりに不可欠な材料・加工・構造を考える力が身につき、これらの知識はあらゆる分野で必要となるため、卒業後の進路は多彩。自動車、バイク、産業用機械などの設計・開発技術者として活躍できます。
環境負荷の低い天然無機鉱物を用いた、新しい複合材料の作製に関する研究を行なっています。材料の作製条件により、材料の力学特性が大きく変わることや、試料ごとでばらつきが生じるため、力学特性は統計的に扱うことが重要だと感じています。卒業後は、自動車部品などを製造する機械部品メーカーへの就職が内定しています(2022年11月時点)。持続可能な社会の実現に向けて、環境にやさしいものづくりに貢献したいです。
熱で柔らかくなる複合材料の成形加工性に関する研究を行なっています。加工温度や圧力などの条件により、材料の成形加工性が大きく変わることを学びました。また成形体の力学特性を評価する方法なども修得。卒業後は、オートバイやマリン製品などを製造する輸送機器メーカーへの就職が内定しています(2022年11月時点)。これまで学んだ材料、加工、構造の知識を活かして、人々に感動を与える製品の開発に貢献したいと思います。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。