体操競技(器械運動)のコーチングに関する研究に取り組んでいます。対象は幼児・児童といった子どもたちをはじめ、大学生など多岐にわたります。特に幼児期は、様々な運動動作の獲得に適した時期。全身を使う「体操」は、子どもの運動神経を伸ばすことに対して有効であるとされています。最近、特に力を入れているのが幼児期の子どもに対する体操指導。近年は子どもの体力低下が問題視されていますが、遊びの中に体操を取り入れながら取り組むことで、体操をはじめとした運動を好きになってもらいたいと考え、保育園で5歳児を対象に体操教室の指導に携わっています。実践を通してコーチングの手法を追究するとともに、日本幼児体育学会などでの意見交換にも積極的に取り組み、より多くの人に体操の楽しさや大切さを伝えていきたいと考えています。
体操を通して「先生の話を聞く」「お手本を見る」「返事をする」といったルールも、子どもたちに伝えます
後藤先生の担当は器械運動の実技科目。マット運動や鉄棒運動、跳び箱運動などの実技に取り組みます。さらに様々な技の指導法も修得。例えば「逆上がりができない子ども」に対して、どのような指導法があるのか。適切な言葉がけをはじめ、アドバイスの方法、環境・場所の設定や安全への配慮など、様々な要素について考えながら実践を通して学びを深めます。スポーツや競技には「本質」となるものが必ずある、と後藤先生。器械運動の本質は「体操競技」。長い競技者生活で身につけた、この本質を取り入れた授業が特色です。
授業では、マットなどの「学校にある道具」を使い、運動を補助する仕掛けを作るといったノウハウも指導
スポーツに精いっぱい取り組んできたみなさん、運動することが好きなみなさん。「好き」という気持ちは大きな原動力です。ぜひ本学で一緒に学びましょう。熱意あふれる先生が総動員でみなさんのやる気を支援します!
5歳から18年間、競技生活を送る。現在はインターハイ・選抜大会の審判員や国体の監督(成年)を務める
専門分野/コーチング科学(体操競技(器械運動))
略歴/順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科(コーチング科学分野)修了後、2016年4月より川崎医療福祉大学医療技術学部健康体育学科に助教として着任。主な競技歴は、第58回(2008年)西日本学生体操競技選手権大会 団体優勝・個人総合優勝、第64回(2010年)全日本体操競技選手権大会出場、第64回(2009年)・第65回(2010年)国民体育大会(国体)出場。
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