 | 頭に描いたモノを容易にリアルに再現できる!? |
デザインとは誰かを「ハッピー」にすること | デザインの本質とは?それはよく「問題解決」と言われますが、わかりやすく言い換えると人を「ハッピー」にすることです。よってデザイナーの使命は、単なる「格好いいから」「かわいいから」といった自身の感覚で作るのではなく、誰かを幸せにできる作品を生み出し世の中に送り出すことでしょう。 誰かを幸せにするデザインとは、いかに使いやすいか?問題を解決できているか?がポイント。例えば、日常生活を取り巻く食器や文房具、先進的なモノで言えば自動運転カーやスマホ、カメラなど・・・世の中には人の生活を便利にし、使いやすいプロダクトで溢れています。これらをデザインする場合、一昔前までは頭に描いたプロダクトをスケッチしていましたが、実際に立体化した製品を見て多方向から検証してみないと問題が解決されているかわかりません。そこで重要な役割を果たしてくれるのが、コンピュータのCADソフトです。CADによるモデリングで360度から製品を見わたすことができ、スケッチではわからなかった問題点を早めに検証できるようになりました。さらに近年、プロダクトデザインの世界を進化させたのが「3Dプリンタ」の登場です。データを現実の物体にするプロトタイピングが簡単な操作で可能になったのです。 | | デザイナーに求められるのは「気付き」 | このような背景から、プロダクトデザインの現場では、デザイナーがコンピュータ上で形を作るスキルが求められています。さらに、製品を使用するのは一般社会の人々ですから、一般的な“普通”の感覚も必要でしょう。そうかといって、人と同じ感覚だけでは斬新なモノを生み出すことはできません。ではどうすべきか?それは、普通の感覚に加え、物事をさまざまな観点から考えたり深く観察して、気付きを得る洞察力を磨くこと。大学では、この“気付きを得る”という能力も身に付けていきます。 | | |
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