精神保健福祉士として、病院で受診や入院の相談に対応する相談員として働いています。相談をする方は周りに相談できずにいたりどうしたらいいか困っていることも多く、安心してもらえるよう心掛けています。言葉遣いや話を聴く姿勢に丁寧さが必要とされ、医師や看護師に状況を伝えるために詳しく症状を聴くことも難しく、スキルの向上が必要だと日々実感しています。そんな中、患者様やご家族から「話しを聞いてもらい受診できてよかった」「助けてくれてありがとう」と言ってもらえたときはやりがいを感じます。現在は認知症治療病棟を担当し、認知症の方は自分の意思を伝えることが難しい場合もあるので、患者様に寄り添うよう努めています。
人の役に立てる仕事に就きたいという思いから福祉の道に進みました。星槎道都大学は社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得を目指せるのが入学の決め手でした。とはいえ、最初は福祉へのイメージも漠然としており進むことに迷いがありました。しかし、大学では副専攻プログラムが豊富で多角的に福祉について学んでいくうちに「福祉は人との関わりを学ぶ」、「人の生活を支えるもの」という認識に変わり、どんどん興味をもって勉強するようになりました。精神保健福祉士の相談員となって2年が経ち感じたことは、仕事内容は人の話を聞く、伝えることが大部分を占めますのでコミュニケーション能力のある人は向いているように思います。
医師、看護師への報告は正確さが大切
大学の授業では座学や実践的な面談練習等があり、どれも大事でしたが、3・4年次に障害者施設やB型事業所、医療機関に実習へ行き貴重な経験ができました。実際に医療・福祉の現場を見ることで相談員としてどのような方を支援するのか施設の雰囲気を見ることができたので、卒業後に福祉職として働くイメージを持ちやすかったです。ボランティアのサークルに所属し、車いすの子ども達と山に登ったり、福祉施設のお祭りの手伝いをしました。また約4年間オープンキャンパスのスタッフとして活動しました。オープンキャンパスに参加した高校生や保護者の方と話す機会があり、福祉職は様々な方と話すことが多いため良い経験となりました。
大学で得た経験や、スキルを相談員として活かしています
特定医療法人社団千寿会 三愛病院 勤務/社会福祉学部 社会福祉学科 ソーシャルワーク専攻 卒/2019年3月卒/就職にともなって温泉で有名な登別市に移住した須藤さん。休日は温泉に行ってリフレッシュするのが楽しみで、職場の周辺にある日帰り温泉はほとんど行き、休日は隣町の白老まで行くこともあるという。「主な業務は人の話を聞いて文章にまとめる作業が多いです。簡潔にわかりやすく文章をまとめるのは結構難しい。だから学生時代にたくさんの本を読んでおくことをおすすめしたい」と福祉士を目指す人へのアドバイスを語ってくれました。
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