皆さんに知ってほしいのは、「土木」の真の魅力です。人々の生活に不可欠な、上下水道や電気といった生活インフラ、道路や鉄道、ダム、港、空港など交通インフラ、まちづくりや国づくりといった都市インフラまで、全て土木の仕事です。人々の生命を守り、生活を豊かにし、都市や国をデザインしていくーそれが役割。これまで土木の分野では強度とコストが優先されてきましたが、それに加えてデザインにも重きをおくことで、空間はより豊かになり、周辺地域の価値も高まります。成熟した社会にはそうした発想が必要だと考え、研究に取り組んでいます。そのような土木デザインのベースとなっているのが構造力学です。少し難しそうと感じる人もいるかもしれませんが、研究室では体験型の学習研究を通じて楽しく身につけていきます。
橋や護岸、遊歩道など世界遺産の周辺全体のデザイン監修を実施。2016年度土木学会デザイン賞最優秀賞を受賞
「やってから考えよう!」が関先生の指導方針。何ごとも体験して学ぶと、難しいと思っていた理論もスッと頭に入り身につくものです。2017年には、TV番組で釘を一切使用しない10mの組積構造の木橋に人を載せられるかという番組に出演し、2018年には、同じ構造を自動車で渡り世間をアッと言わせました。また都市計画を競う国際コンペに参加し、最終選考に選ばれるという快挙も成し遂げました。プロジェクトでは毎回リーダーを変えて工程や予算の管理も任せており、自然に専門知識やリーダーシップなどが身につきます。
学生の緻密な構造計算によって作った橋を車で渡る載荷実験
「人を支え、まちを支え、国を支える」ことが土木という学問の根本にあるテーマ。世界共通の研究分野ですし、将来はやりがい溢れる仕事に就く道も広がります。スケールの大きなフィールドに踏み出してみませんか!
「“よく学び、よく考え、よく食べる”が研究室のモットー。一緒にいろいろチャレンジしましょう!」
専門:土木デザイン、構造システム
日本大学理工学部土木工学科卒業後、大手総合建設会社に入社。2011年より日本大学理工学部土木工学科教授就任。設計した静岡県の『滝見橋』は日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞(2014)ほか多数の賞を受賞。その他にも数多くの作品で賞を受賞している。
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