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  • 高井 則之 准教授(水圏生産科学、生態・環境、資源保全学)

こんな先生・教授から学べます

カワウによるアユの食害について研究している先生

水圏生産科学、生態・環境、資源保全学
生物資源科学部 海洋生物資源科学科
高井 則之 准教授
先生の取組み内容

日本の河川では、これまで有用な水産資源であるアユの放流が盛んに行われてきました。しかし近年、この放流アユを横取りする連中が現れ、大きな被害が発生しているといいます。容疑者はカワウという鳥。私は繁殖期のカワウの胃の内容物を入手し、構成元素の安定同位体比を分析することで、実際にカワウが食べていたアユがどこからやってきたのかを調べてみました。その結果、カワウが食べていたアユの成分は、外国産海水魚を食べる魚の成分と同じであることが判明しました。つまりカワウは天然のアユではなく、魚粉の配合飼料で育った放流アユを大量に食べている事実が実証されたのです。実際、1970年代には環境破壊で絶滅の危機にあったカワウが、なぜか増加に転じたのは、アユの放流という人間の営みも大きく影響していると考えられています。

魚粉を食べた放流アユがカワウのエサになるという、人為的な食物連鎖が生まれています

授業・ゼミの雰囲気

フィールドを舞台とした研究は仲間との協調性と幅広い好奇心が大切。

高井先生が担当する『魚類生態学』などの授業では、途中で魚類に関するトリビア的な話題やクイズをはさみ、魚好きの学生の興味をそそるよう工夫しているそうです。一方、研究室は屋外に出ることの多いフィールド科学系です。卒業研究も、河川班やカワウ班など数名の班に分かれ、屋外での共同作業が多くなります。「もともと生き物に関心が高い学生が多いので、みんな楽しく研究に取り組んでいるようです。私たちも彼らの好奇心を満たせるよう、意識して指導しています」と、高井先生は話していました。

静岡県の狩野川で班ごとに協力しながら河川調査を実施しました

キミへのメッセージ

本格的な研究に取り組むには生物以外の基礎学力や教養が必要。

研究を進めるといろんな能力が必要になります。論文を書くには国語や英語、データ解析には数学が欠かせません。高校生のうちから幅広い分野を勉強し、大学に入ってからも幅広い教養を身につけてほしいと思います。

魚粉、アユ、カワウと続く人為的な食物連鎖は、人と環境の関係を考える上でも大変興味深いケースです

高井 則之 准教授

京都大学 農学部 水産学科卒業、同大学院 農学研究科 水産学 博士修了、京都大学生態学研究センター・リサーチアソシエイト、通商産業省 工業技術院 中国工業技術研究所・特別研究員、日本大学 生物資源科学部助手、同専任講師などを経て、現職。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。

この先生・教授から学べるのは…

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