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私立大学/東京・神奈川

トウキョウトシダイガク

流体の動きを解析して、新たなモノ・サービス・技術を生み出す

理工学部 機械工学科 西部光一 先生
流体とは、気体や液体のように少しの力を加えると容易に変形する物質のことです。…と言われると難しく感じるかもしれませんが、この流体にエネルギーを与えたり、流体からエネルギーを回収する「流体機械」は私達の生活にとても身近な存在です。

サーキュレーター等の家電製品から航空機のような航空分野まで幅広く用いられ、省エネ化推進に向けて常に技術革新が求められています。

ほとんどの航空機には安定して飛行するために尾翼やラダー等の可動部が取りつけられていますが、離着陸時以外の水平飛行時にはそれらが空気抵抗の増大を招くため、一枚の主翼で構成された全翼機の開発が試みられています。
全翼機は空気抵抗の低減や軽量化が期待できますが、尾翼が無
いために姿勢が不安定になることが課題になっています。

そこで、機械工学科の西部光一先生の流体工学研究室は、尾翼の代わりに小型アクチュエータにより生成可能な振動流の利用を提案しています。

噴流に振動流を干渉させた場合に、その周波数を調整するだけで噴流の方向に素早く転向できることを発見しました。
この技術は全翼機の姿勢制御に応用できると予測されます。

また、この研究成果は様々な分野に応用可能です。
例えば同技術を吸引力の制御に応用すれば、手術の際にピンポイントで取り除きたいものを吸引することが可能になり、医療の発展や患者のQOL向上にもつながります。

このように、流体工学を含む機械工学は、異分野とのコラボレーションを通じて、身近な生活必需品から最先端技術まで幅広い範囲で新しいモノや価値を生み出すことができると考えています。
東京都市大学(私立大学/東京・神奈川)
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